性被害を受けた女性たちの相談やカウンセリングを行っている女性医師の役は、過去4作品ご一緒した新垣結衣さんにお願いしました。女性問題に取り組む方たちの思いに取材で触れるなかで、必要だなと思い設定した役です。沖縄出身ということもあり依頼したら、すぐに快く引き受けてくださいました。

 本作では総勢50人以上の沖縄出身の役者さんに出演していただきました。沖縄のこうした問題を描くドラマに出ることは、高いハードルがあると思います。基地問題一つとっても、単純な賛否では片付かない気持ちがあるでしょうし、沖縄の苦労を知らない本土の人間が政治的立場を明らかにしろと迫るのもおかしな話です。そうした複雑さがあることも、ドラマから受け取ってもらえれば。

●ドラマの大きな軸である基地という課題や性暴力の問題、プロデューサーや監督とのチームプレーであるドラマの制作現場、日本のドラマに覚える危機感など、インタビューの全文は『週刊文春WOMAN2023春号』でお読みいただけます。

2023.04.15(土)
文=「週刊文春WOMAN」編集部