徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。
だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
キンと冷えた冬の澄んだ空気は星空を美しく見せるように、風景もクリアに映し出します。寒いシーズンだからこその美しさに出会いたいもの。
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回はCREA編集部が選ぶ、冬の風景をご紹介します。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!
◆和泉リサイクル環境公園
和泉リサイクル環境公園は、約76,000平方メートルもの広大な敷地に、四季の花々が咲き乱れる農園エリア、ハーブ園、日本庭園、多目的グラウンドなどを備えた公園。園内では花とスポーツを楽しむことができ、地域住民の憩いの場として親しまれている。
もともとは処分場跡地だった場所をリサイクルしてオープンした再生公園で、かつては処分場だったと思えないほど美しく自然が豊か。園内の植物は有機・無農薬栽培を基本に育てられており、園内の設備や資材等はほとんどリサイクル品が活用されている。
年間を通してさまざまな花やハーブなどが見られるが、冬は「梅と水仙の丘」が一番の見どころ。1月頃からは丘一面に咲き広がる美しい水仙を、2月ごろからはピンク色のかわいい梅花を満喫できる。
花の開花時期:日本水仙 1月ごろ、梅花 2月ごろ
和泉リサイクル環境公園(いずみリサイクルかんきょうこうえん)
所在地 大阪府和泉市納花町407番地の15
https://www.dinsgr.co.jp/park/
◆大和葛城山の樹氷
大和葛城山は、金剛生駒紀泉国定公園内にある標高959メートルの山。山頂付近が高原になっており、ここから大和盆地や大阪平野の眺望を楽しめる。
春には「一目百万本」といわれるツツジの群生、秋にはススキや紅葉のすばらしい景色が見られるが、冬の樹氷や雪景色の美しさは格別。
1月末から2月初め頃になるとブナの自然林が氷の花で覆われ、山一面が白銀に染まる。
大和葛城山の樹氷(やまとかつらぎさんのじゅひょう)
所在地 大阪府南河内郡千早赤阪村
2022.12.31(土)
文=佐藤由樹