昨年オープンしたパティスリーからホリデースイーツ2種が登場!
昨年オープンした「ラ・パティスリー by アマン東京」。天然石のカウンターが配され、ショーケースにはエグゼクティブペストリーシェフ 宮川佳久さんによる伝統菓子の技術と素材を大切にしたスイーツが並びます。
今年のクリスマスは、雪の降る白い森をイメージして作り上げた「パブロヴァ」、そして伝統菓子「シュトーレン」の2種。どちらもクラシックなスタイルの中に、宮川シェフの技を感じる逸品ぞろい。特別なホリデーシーズンを演出してくれます。
雪玉のようなメレンゲの器からベリーのソースがあふれる「パブロヴァ」
オリジナル クリスマスケーキ 2022「パブロヴァ」
12cm/7,344円(3-4名)
15cm/9,180円(5-7名)
パブロヴァは、オーストラリアやニュージーランドが起源とされる、メレンゲに生クリームやフルーツを合わせたお菓子。真っ白なスイスメレンゲを丸く絞って層にし、森の木々に雪が降り積もった様子を立体的に表現しました。
メレンゲに使う卵は相模原の有精卵「さがみっこ」を使用。「カスタードなどに卵黄をたくさん使うので、卵白があまることが多いのです」と宮川シェフ。素材を無駄にしない宮川シェフのこだわりが垣間見えます。
ポコポコと丸い形がキュートなメレンゲは、卵白を丁寧に泡立て、低温で長時間(約5時間!)かけて、さっくりと香ばしく焼き上げています。
しかも薄いチョコレートでコーティングして湿気をブロック。いつまでもサクサク、ほろほろとくずれ、舌に乗せるとふわりと溶けます。
中からはフレッシュなイチゴとラズベリーコンポートがトロリ。ラズベリーシロップを染み込ませたスポンジに生クリームを重ね、旬の甘酸っぱい国産の苺と、砕いたメレンゲをトッピングしました。ほんのりと香るカラメルと、じんわりと広がるメレンゲのまろやかな甘みがベリーの酸味にやさしく寄り添います。
もみの木をかたどったホワイトチョコレートを飾り、パウダーシュガーを振って雪のような仕上がりに。ソースを添えたアシェットデセールを、メレンゲ菓子で閉じ込めたような、他にはないスタイルのクリスマスケーキです。販売期間も長いのが嬉しい!
2022.11.02(水)
文=下井美奈子