地の利の良さをフルに活かし、チェックアウト後も旅を満喫

 ホカンス2日目もパラダイスシティを満喫しましょう。まずはパラダイスホテル&リゾートの「オン・ザ・プレート」でしっかり朝食を。ヨーロッパ、ニューヨーク、上海などをテーマとする5つのエリアからなるプレミアムビュッフェレストランです。

 たとえばニューヨークスタイル・ステーションでは、ニューヨークでトレンドのグリル料理やブランチを。色彩豊かな地中海料理が並ぶのは、メディテラニアン・ステーション。新鮮な魚介や旬の食材を本場の広東料理で味わうならカントネーゼ・ステーションと、好みやシーンに合わせた世界各国の料理が選べます。

 朝食で人気なのは、ユーロ・ブレッド&カフェ・ステーション。ヨーロッパの伝統的な製法で作られた焼き立てのパンを、バリスタの淹れるコーヒーとともに楽しめます。バリエーション豊富なベーカリーのラインアップは、目移りしちゃうこと間違いなし。今日1日の元気を養いましょう。

パラダイスアートスペースで多彩な現代アートに浸る贅沢な時間

 チェックアウトは11時。それまでの時間、パラダイスシティ自慢のギャラリー、パラダイスアートスペースでアートテインメントにひたりましょう。常設展示室と企画展示室の2つのスペースで、多彩な現代アートに触れることができます。

 常設展示室では、韓国はもちろん世界各国の有名作家の作品を幅広いジャンルにわたって収集した多彩なコレクションを展示しています。

 中でも目を引くのが、高さ3メートルを超える巨大なヘラクレス像。現代を代表するアーティスト、ジェフ・クーンズの《ゲイジング・ボール (ファルネーゼのヘラクレス)》です。《ゲイジング・ボール》はクーンズが2013年から手がけている彫刻シリーズで、古典の名作に青い球体「ゲイジング・ボール」を配することで、時空や芸術の概念を超えた表現世界を生み出しています。

 また、同じくギリシャ彫刻の代表的な作品である勝利の女神ニケ像やヴィーナス像を再解釈した作品が、韓国の代表的な金属造形家、パク・スンモの《ニケ》《ヴィーナス》です。アルミ線をきつく巻き付けられた彫像は、見慣れているはずの姿でありながら、どこか不安をかきたてるような危うさを漂わせています。

 芸術的価値とは何かを改めて問い直す。それもまた、アートの存在意義の一つであると気づかせてくれるようなギャラリーです。

 チェックアウト後もたっぷり楽しめるのが、パラダイスシティでのホカンスの魅力。お土産などのショッピングなら、プラザへ。

ラグジュアリーなファッションブランドから韓国の新進ブランド、ビューティー、コスメなどが揃うライフスタイルショップや、職人技が活きた愛らしいテディベアの専門店などで、自分へのプレゼントにもぴったりなアイテムが探せます。

 本場の韓国料理からピザ、和食までさまざまなレストランも揃い、カフェも充実。ランチのセレクトにも事欠きません。

 もっとレジャーで盛り上がりたい! という人には、「夜の遊園地」をコンセプトにしたファミリーエンタテインメントテーマパーク「ワンダーボックス」がおすすめ。

 高さ7メートルのダイナミックな空中ブリッジ「スカイトレイル」や、360度縦×横回転のスリリングな「メガミックス」など、アトラクションやゲームが盛りだくさんです。

 10種のアトラクションと9種類のカーニバルゲームを常設。屋内型なので天候に関係なく思う存分遊べるのもうれしいですね。

帰国前、屋外展示も見逃さないで!

 めいっぱい堪能したパラダイスシティのホカンスも、そろそろフィナーレ。出発前に見逃してはならないのが、屋外に展示されているアートです。

 パラダイスホテル&リゾート3階のスカイパークには、韓国のメディアアートを代表する作家、イ・ヨンベクの《ゲーテ》が。トランクの上に腰掛け、望遠鏡で遠い未来を見つめる人間の姿を立体ピクトグラムで造形化した作品です。

 「未来は、確実ではないことから小さな可能性を見つける人々のものである」というゲーテの言葉からインスパイアされています。

 また、ノース・アート・ガーデンでは、空に浮かんだ大きなステンレス製バケツから、同じくステンレスの台所用品が“光線(Ray)”のように降り注ぐオブジェが輝きを放っています。インドの現代アーティスト、スボド・グプタの《Ray》です。

 インドのどの家庭でも使っているステンレス製品によって、「最も日常的なことが最も神聖である」という作者の確固たる価値観を表現しているとされます。

 さぁ、あとは日本に帰るだけ。空港からすぐの場所にあるという安心感が、旅を最後まで満喫させてくれます。

 施設から一歩も外に出なくても、世界有数のアートを鑑賞し、ハイクラスの広々とした客室にステイし、極上の食事とレジャー、ショッピングまで堪能できるパラダイスシティ。ホカンスの目的地として、今、もっとも注目したいリゾートのひとつです。

パラダイスシティ

所在地 海外仁川広域市中区永宗海岸南路321道186
電話番号 82-1833-8855
アクセス 仁川国際空港第1ターミナルから無料シャトルバスで約3分
https://www.p-city.com

2022.07.21(木)
文=張替裕子(Giraffe)