日本から最短約1時間半! 気軽に楽しめる統合型リゾート

 海外旅行の本格的な解禁もようやく近づきつつありますね。待ち望んだ旅行、どの国の旅を楽しもうか、あれこれ計画を考え始めている人も多いのではないでしょうか。

 そんな旅の候補先にぜひ加えてほしいのが、韓国・仁川の統合型リゾート、「パラダイスシティ」です。

 五つ星ホテルをはじめ、スパ、レストラン、ショッピングモール、韓国国内最大級のカジノなど、さまざまな施設が同じ敷地内に集まる複合的な大規模リゾートで、その敷地はなんと東京ドーム約7つ分!

 施設の内外に多数のアートも展示され、その豪華さは、トップ韓流スターが出演する映画やドラマ、MVのロケ地に選ばれるほど。ホテルでゆっくりバカンスを楽しむ、韓国生まれの新しい旅スタイル“ホカンス”にぴったりのリゾートです。

 さらに魅力的なのは、仁川国際空港からシャトルバスなどで約5分というアクセスの良さ! ソウル・金浦国際空港からも公共交通機関の利用で40分、タクシーで30分ほど。日本から最短1時間半程度、東京からも2時間半ほどで、たとえば1泊2日の旅程でも、たっぷりリゾートを満喫することができるのです。

 旅の1日目、東京を朝出発して仁川国際空港へ。ここからパラダイスシティまでは無料のシャトルバスが便利です。パラダイスホテル&リゾートの前には、噴水の中に巨大な黄金の王冠が。韓国のアーティスト、チェ・ジョンファの作品《Golden Crown》です。

 パラダイスシティのコンセプトは、アートとエンタテインメントが融合した“アートテインメント・リゾート”。施設の屋内外さまざまな場所に、世界中から集めた約3,000点ものアートが展示されています。なかには現代アートの巨匠ジェフ・クーンズや、ダミアン・ハーストなど、誰もが知る著名なアーティストの作品も。

 ホテルに足を踏み入れると、フロントロビーで出迎えてくれるのは、金と赤の色彩も鮮やかな神馬ペガサス。「現代美術のアイコン」とも称されるダミアン・ハーストの《Golden Legend》です。

 これまでセンセーショナルな作品を数々発表してきたハーストですが、この作品でも赤い部分の半身は筋肉が剥き出しになっており、生と死を探求し続けるハーストらしい一作といえそうです。

 さらに進むと、WOWゾーンと呼ばれる放射状のスペースに、大きな水玉模様の巨大なカボチャが。そう、草間彌生の《Great Gigantic Pumpkin》です。美術館でしか見られないような作品が次々に目の前に現れ、パラダイスシティで体験するアートテインメントへの期待が高まります。

 WOWゾーンでは草間作品の上にクリスタル製の巨大なシャンデリアが飾られています。ゴージャスなきらめきとユーモラスなカボチャが、不思議なコントラストを見せてくれます。

アートとティータイムを楽しんだあとは、いよいよチェックイン

 さて、チェックイン前に軽くティータイムを。パラダイスシティには、ファインダイニングからカジュアルなカフェまでさまざまな飲食店が揃っており、選ぶのに迷ってしまうほど。

 しっかりした食事は夜の楽しみにとっておくことにして、ヨーロッパスタイルのカフェ「GARDEN CAFÉ」で焼き立てのパンとコーヒーで軽くおなかをこしらえます。目にも美しいスイーツにも誘惑されてしまいそうです。

 パラダイスホテル&リゾートからつながる広々としたアーケードは、ショッピングゾーン「プラザ」です。レストランやカフェのほか、セレクトショップ、さらにはイベントスペースも備わった、パラダイスシティのハブのようなスポット。

 ここでも、現代アートの人気デザイナー、KAWS(カウズ)の《Together》や、韓国と北朝鮮との国境の非武装地帯でアーティスト活動を行うキム・ミョンボムの《ONE》といった作品に出会えます。

 さて、いよいよチェックインを済ませて客室へ。パラダイスホテル&リゾートは、高級感あふれる広々とした客室711室を有する五つ星のリゾートホテル。

 現代的なデザインのデラックスルームから、ラグジュアリーなプールヴィラまで、さまざまなタイプの客室が揃っています。どのタイプにも絵画作品が飾られ、アーティスティックな感性が漂う、ゆったりと居心地のよい空間となっています。

 ちなみにこのホテル、宿泊者が1人でも2人でも1室あたりの客室料金は同額。カップルや友だち、家族と一緒に宿泊すれば、ちょっとお得になるのもうれしいところです。

2022.07.21(木)
文=張替裕子(Giraffe)