オーストラリアの国土の約1/3を占める最大の州は?
◆もっと知りたいオーストラリア vol. 8
ひとつの州で、なんと日本の約7倍の面積をもつ西オーストラリア州。オーストラリア大陸の西側一帯を占める最大の州です。
広大な面積を誇るだけあり、その魅力も壮大。ニョキニョキと奇岩が連なるピナクルズ、高さ15メートルの岩が文字通り波のようにうねるウェーブ・ロックなど、この州でしか目にすることができない光景が満載。
なかでも世界遺産パヌルル国立公園(バングル・バングル)は、1980年代まで先住民をはじめ、ごくわずかの地域の者しかその存在を知らなかったという奇跡の土地。いつかは訪れてみたい憧れの秘境です。
西オーストラリア州の見どころは、赤い大地だけではありません。多くの旅行者を惹きつけているのが、自生するワイルドフラワー。
季節になると約1万2000種もの花が咲き誇り、その多くがこの州の固有種だそう。例年6月から “ワイルドフラワー前線” が北部から南下していきます。
もちろんオーストラリアならではの動物たちにも、たくさん会えます。なかでもロットネスト島のクオッカ(ワラビーの仲間)は、目にした瞬間、誰もが “幸せ” になれるかわいさ。
海の美しさも西オーストラリア州の自慢。とくに中西部のシャーク・ベイは野生のイルカやジュゴンが多数生息。その唯一無二の生態系は世界遺産に登録されています。
さらにニンガルー・コーストも世界遺産に登録された素晴らしい海。年間の通じてマンタに遭遇でき、3月~7月ごろには回遊してくるジンベエザメ、7~10月ごろにはザトウクジラと一緒に泳ぐことができます。
そんな西オーストラリア州の州都がパース。中心街にはグルメ、ショッピング、アートスポットがいっぱいです。
また、レトロな街並みが残るフリーマントル、ワイナリー巡りを楽しめるスワン・バレーなどの郊外も魅力的。コアラやカンガルーに会える国立公園や動物園も必訪です。
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※記事中に掲載の情報は、2022年6月現在のものです。ご旅行を計画される際は、出入国に関する手続き、現地での行動対策、各施設の営業状況など、最新情報を必ずご確認ください。
※AUD(オーストラリア・ドル)1=約94円(2022年6月)
Column
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2022.06.24(金)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=オーストラリア政府観光局