今年の気分は宮沢りえの眼鏡のCM

A子 でも、私が今いちばんつけたいのは18番なんですよ。今年の気分は宮沢りえの眼鏡のCMのような、黒縁メガネに濃いめの口紅……。

佳子 「魔性の女のワインレッド」ね。

A子 服はシンプルな白 × 黒やデニム。そこにはっきりとした18番の色でセクシーにも可愛らしくも見せるという演出ができるかも~って。

B美 あ~私もパープル系、気になってました。でも典型的な日本人顔の私にはちょっと難しかったかなぁ。

A子 見た目はかなり濃いパープルで、キツく見えますけど、つけると、軽くて美しいの。ブルーベースの肌には似合う色だと思いましたよ。

佳子 アイメイクを引き算しないとね。

イメージは小悪魔アプリコットレッドと高級スポーツカーの女

B美 今年は本当に、口紅をメインにしたお化粧が主流ですよね。私もインパクトのある口紅が欲しい~と思ってた気分に、12番の「小悪魔アプリコットレッド」がぴったり! もうね、フタを開けた瞬間の、このまぶしいくらいの色で即決! これはダンスのイベントやパーティのとき用の色。普通のOL生活ではなかなかつけられない色だけど、これくらい思い切りがいい色を、今、つけたい気分なんですよ。

A子 レッド系なら2番もいい! 見た目より透明感のあるワインレッドで、ブルーベースの白肌をより白く、透明に見せると思う。きちんとしながらも意志のある女性。高級スポーツカーを自分で運転しちゃうみたいなイメージの女性像。

佳子 昨今、コンサバな服装が多い私は8番をよくつけてますけど、どんな色の服を着ても合うから重宝で。

A子 あぁ、この色は本当にクセがなくて万能ですね。どれにするか迷ったら、まずはこの色でいいかも。今までは口紅+ベージュグロス派でしたが、今回はグロスも重ね色もナシで、それぞれの色で満足。それだけつけ心地や艶、うるおいがバッチリということもあるけど、去年までのスモーキー感を離れてクリアで透明でつるんとした発色が今の気分に合ってるんですね♪

<アドバイス>
 この口紅、香りも独特の甘さ。マンゴーの香りという話ですが「つけたての香りはプルメリアの花の香りっぽい」など、いずれにしても南国イメージ。全く職場環境の違う30代2人に使ってもらいましたが、好きな色はかなり重なる結果に(7番、11番、15番)。意外だったのは2番、12番、18番の濃いめ系人気でしたが、どうやら今夏は、目ヂカラからリップ強調にトレンドが移る変わり目の気配。われわれ世代が通過してきた1980年代の「まず口紅ありき」メイクにどこまで回帰するか楽しみです。

渡辺佳子
美容ジャーナリスト。仕事スタートの1986年以来、記事の構成執筆を手がけ、常に美容界に新風を吹き込む企画を提案してきた。化粧品情報からスパや健康情報まで幅広く発信。オペークギンザの化粧品コーナーアドバイザーも務める。ブログ→「テクマクマヤコン フルスロットル」、GLAM「日本美談会」、Twitter→@twi_tkmk

2013.07.30(火)
text:Keiko Watanabe
photographs:Hirofumi Kamaya

CREA 2013年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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