庭も見事な隠れ宿、鎌倉古今でモダンイタリアンに舌鼓

 鎌倉宮からほど近い閑静な住宅地にあるひときわ大きな邸宅、鎌倉古今(ここん)。1855年築の古民家をリノベーションしてレストランに、その両脇に建つ数寄屋造りの家屋と蔵が客室になっています。客室はスイートルームわずか2室のみというスモールラグジュアリーホテル。

 手入れの行き届いた日本庭園を囲むように広がる山々には黒竹、糸杉、柘植などの樹木、庭は四季折々に咲く草花に彩られ、各部屋からのんびり眺めるもよし、池の錦鯉など愛でながらゆっくり散歩するのもおすすめです。

 鎌倉古今のレストラン、Restaurant COCON(レストランココン)。こちらは地産オーガニックレストランの先駆者で知られる、山形・鶴岡にある「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフがプロデュース。現在は奥田シェフの元で技を磨いた、若き高橋研二シェフが腕をふるいます。10席のカウンターで、レストランのみの利用も可能。

 シェフの厳しい目で選んだ鎌倉野菜はもちろん、相模湾であがる新鮮な魚介などを使った料理は、イタリアンベースではありますが、五感を刺激するような独創性に溢れたもの。今回味わった夏のメニューの一部をご紹介しましょう。

2021.10.01(金)
文=CREA編集部