幕末期の開港により、日本が近代化へと進むうえでの重要地点となった街、横浜。諸外国から持ち込まれた多彩な文化はここから全国へと広まっていきました。街を歩けば、あちらこちらに「日本初」「横浜発祥」といった文字が目に入ってきます。
密を避けつつも少し出かける、今回の「5 hours Trip」は、横浜の歴史をたどりながら、伝統の味を守り継ぐ老舗の名物を求めてTrip!
旅の始まりは、開港文化を今にとどめる洋館カフェから
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14:00
今回の舞台は、JR、地下鉄、みなとみらい線など、さまざまな路線からアクセスできる馬車道・関内。文明開化の風情を感じる“待ち心地”のよい喫茶室で待ち合わせ、プチ旅をスタート。

1970年に建てられた「馬車道十番館」は、喫茶室と英国風酒場を併設したフランス料理店。関内には開港当時の面影が残る歴史的建造物が多く、「馬車道十番館」は、その頃の建築様式を参考に、明治の西洋館を再現しています。
大きな扉を開くと1階が喫茶室に。異国情緒が漂う吹き抜けの館内には、ステンドグラスやクラシカルな装飾が施され、古き良き時代にタイムスリップしたかのよう。

レトロで落ち着いた雰囲気のなかでいただくコーヒーは格別。ブルーマウンテンを主体とした十番館オリジナルコーヒーは、ドリップ式で抽出され、給仕さんが客席で丁寧に注いでくれます。コーヒーには、毎朝作るフレッシュなクリームがたっぷりと添えられるので、「馬車道十番館」の伝統的なスタイルであるウィンナーコーヒーを楽しむこともできます。
そして、創業当時から愛され続けているハイカラなメニュー、十番館プディング ロワイヤルもお忘れなく。赤レンガをイメージした四角いプリンにアイスクリームとフルーツが盛られた一皿です。卵をふんだんに使って焼き上げたプリンは、少しかためでみっちりとした食感。濃厚で上品な味わいに、どこか懐かしさを覚えること間違いなし。



馬車道十番館
電話番号 045-651-2621
営業時間 10:00〜22:00(喫茶・売店)
定休日 無休
http://www.yokohama-jyubankan.co.jp/
“明治モダン”な店内で、プリンとコーヒーとでノスタルジーに浸ったら、馬車道をそぞろ歩いて関内駅方面へ向かいましょう。
2021.07.10(土)