今も衰えぬ破壊力と豪華すぎるゲストとの対バンが最高

『ブルース・ブラザース』

「自分の音楽人生の出発点ともいえる映画といえば、これ! 最高の音楽と、クライマックスのカークラッシュがかなり爽快。自分の人生を見つめ直したい時に観ています」(MELRAWさん)

 アメリカのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気キャラクターを映画化。全身黒ずくめのブルース・ブラザースが巻き起こす騒動を、笑いとアクション、歌と踊りを散りばめながら描いた傑作コメディ。ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンら豪華スター陣のファンキーなパフォーマンスも必見。

●あらすじ●

刑務所から出所したジェイクは迎えに来た弟分エルウッドとともに、かつて世話になった孤児院を訪れる。シスターから孤児院が存亡の危機に陥っていると知らされた彼らは、金を稼いで孤児院を救うことを決意。かつて組んでいたバンドを再結成し、一攫千金を目指すが、その途中で警察から追われ、さらに謎の女からも命を狙われる。

『ブルース・ブラザース』

監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、キャブ・キャロウェイほか
1980年/アメリカ/133分
© 1980 Universal Studios. All Rights Reserved.
Blu-ray 2,075円(税込) DVD 1,572円(税込)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

好きな映画は相米監督、大林監督、アザリロヴィック監督……

「人生の……。1本に決められませんでした。愛してやまないのは、ルシール・アザリロヴィック監督、リン・ラムジー監督、ジム・ジャームッシュ監督、相米慎二監督、大林宣彦監督の作品です。役者さんは、ドニ・ラヴァンさん、イザベル・ユペールさんが好きですね」(吉開菜央さん)

映画の面白さを知ったコーエン兄弟の世界観

「繰り返し観る人生の1本となると選べませんが、大好きなのは、コーエン兄弟の世界観ですね。映画の面白さに気づいた作品が多々あり、どれも外せない映画ばかりです」(ワタナベマキさん)

ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン

1954年生まれ/1957年生まれ。米ミネソタ州出身の映画監督・脚本家。ハードボイルドに描かれたスリラー映画『ブラッド・シンプル』(1984)が処女作。『ファーゴ』(1996)でアカデミー脚本賞など数多くの映画賞を受賞。『ノーカントリー』(2007)でアカデミー監督賞を含む4部門受賞。『バートン・フィンク』(1991)『ビッグ・リボウスキ』(1998)『バスターのバラード』(2018)ほか作品多数。

映画を愛する9人のレコメンダー

青野賢一(あおの・けんいち)さん

ライター、DJ、選曲家など。ファッション、音楽、映画、文学、美術などを論ずるライターとしても幅広く活動中。

古牧ゆかり(こまき・ゆかり)さん

スタイリング/ビジュアルディレクター。ファッションやインテリアのスチールほか、ムービー制作のビジュアルディレクションなども手がける。https://www.yukari-komaki.com/

菅原敬太(すがわら・けいた)さん

イベントクリエイター。服と甘味を求める“ファッショニスタ”で、“カンミニスタ”でもある。文化服装学院 非常勤講師も務める。http://www.synchronicity.jp/

瀧川鯉八(たきがわ・こいはち)さん

落語家。2006年瀧川鯉昇に入門。新作落語の天才と注目され、20年真打昇進。アキ・カウリスマキ監督が好きで、フィンランドでロケ地巡りをした経験も。

辻川幸一郎(つじかわこういちろう)さん

映像作家。日常にふと浮かび上がる妄想や幻覚を子どもの手遊び感覚で映像化する。MV、CM、ショートフィルムなど多岐にわたって活動中。

藤井道人(ふじいみちひと)さん

映画監督。映画『新聞記者』では第43回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。オムニバス映画『DIVOC-12』「名もなき一篇・アンナ」が10月1日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー。

MELRAW(めるろう)さん

ミュージシャン。ジャンルを超えてシーンをつなぐマルチプレイヤー。映画『ゾッキ』の音楽プロデュースも手がける。最新シングル「With You」配信中。

吉開菜央(よしがい・なお)さん

映画作家・ダンサー・振付家。写真家の石川直樹とタッグを組み、監督、出演した映画『Shari』が10月23日より渋谷ユーロスペースほかでロードショー。

ワタナベマキ(わたなべ・まき)さん

料理家。雑誌や書籍、広告、TVなど多方面で活躍。著書多数。近著に『和えもの 春夏秋冬:旬だからこそ手をかけないおいしさがある』(誠文堂新光社)。