CARTIER
ネックレス「サントス ドゥ カルティエ」
最近、ネックレスをするようになりました。ネックレスをしたいなという気分になったのは久しぶり。
ピアスだけだと、少し華やぎが足りないなと感じるときがあり、試しにゴールドのチェーンタイプのネックレスをしてみたら、なんだか今の気持ちにすっとフィットしたのです。
私は、チェーンネックレスはあえて「見せない」つけ方が気に入っています。欲しいのは、顔周りをさりげなく照らす「艶」。
だから、チェーンは洋服の外に出すのではなく、ネックの内側に入れたままにし、動いたときにちらりと見えるくらいでちょうどいい。
素肌の上でハラハラッと動く、揺れ感が楽しめる適度な長さやゴールドの光り具合、量感が程よく、ずっと外さずにつけていられる……そんな私の条件を満たしてくれるのが、カルティエの「サントス ドゥ カルティエ」のネックレスです。
ゴールドのチェーンネックレスって、太さや形、地金自体の色みや質感などによっては時代遅れな感じになったり、老けて見えたりと、実は難しいアイテム。
華奢過ぎても“首のシワの一本”のように見えてしまうし、ボリュームがあるとゴージャスなマダム然としてしまう……私が求める“絶妙な塩梅”を叶えてくれる唯一のネックレスがこれなのです。
一本でつけるほか、パールのネックレスやダイヤのペンダントとレイヤードしても素敵ですし、同じコレクションのブレスレットを繋げると、長さが変えられるところもいい。
もちろん、例えばタートルネックのセーターの襟元の上に出しても映えますし、とにかく活躍の幅が広いのです。
ジュエリーというと、装いの主役にと考えがちですが、あえて「主張しない」つけ方をしてみる……わざわざ見せようとしなくても、本物の輝きは自ずと美しさを発揮してくれるもの。
そのさりげなさや余裕が、洗練に繋がるのだと思います。
カルティエ カスタマー サービスセンター
フリーダイヤル 0120-301-757
https://www.cartier.jp/
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を生かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。著書に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)
Instagram @jewelryconcierge_m
Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2021.09.20(月)
Text=Miwako Yuzawa
Styling=Misaki Ito
Photographs=Kazuki Nagayama(S-14)