毎日搾乳するフレッシュな牛乳がおいしさの秘密
![左:店内。イートインはコロナ禍でストップ中。右:ジェラートは、店奥の厨房で少量ずつ作られています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/1280wm/img_178430ae7022d4e9f0b853ce32e9fe6086007.jpg)
『ぐらなーと』を営むのは、伊藤靖昌さん、美喜さん夫妻。靖昌さんは、伊藤牧場の3代目。祖父が70年位前に牛を数頭飼い始めた頃、明石市内に約120軒あった牧場も、現在は4軒のみ。藤江地区では伊藤牧場だけになりました。今、靖昌さんはホルスタイン30頭余りを世話し、毎日搾乳しています。
![お店のすぐ隣にある牛舎の牛。換気や餌にこだわり、大切に育てられている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/1280wm/img_0fb5637d3a01cdd3d02899a50f67df00151194.jpg)
夫妻は「牛乳が苦手な人でも食べられる商品を作ろう」と、ジェラートに注目。商品化している牧場を訪ね歩き、機械メーカーにも通い、製造法や必要な設備などを学びました。試作を繰り返して、牧場の横でお店を始めたのは、2013年5月。
![伊藤牧場の3代目、伊藤靖昌さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/1280wm/img_c8b135a3cef58793b9812d74d9e0c74b225224.jpg)
「ホルスタインの乳は脂肪分が少なくて、あっさり味。その風味を生かしたジェラートです」と靖昌さん。
スタッフと共にジェラートを作り、接客を担当するのは、美喜さん。「フレッシュな搾りたての牛乳を使います。夏には牛が水分をたくさん摂ることもあり、牛乳は夏と冬で味が変わります。それも楽しんでもらえたら」と、にっこり。
![左:お店近くの藤江港。向こうに見えているのは淡路島。右:明石名物の蛸を干している光景にも出合いました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/1280wm/img_1093b497c387ef506583561ca0d8670383524.jpg)
お店の隣にある牛舎で牛の様子を見たり、近くの藤江港で潮風に吹かれたり。小さな牧場のジェラート屋さんでほっこり。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
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そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2021.08.08(日)
文・撮影=そおだよおこ