兵庫県明石市。私が住む神戸の隣の市に、牧場のジェラート屋さんがあると聞いて訪ねてみました。途中の電車からは青い海や明石海峡大橋が眺められ、ちょっとした旅気分。山陽電車藤江駅で下車して歩くこと約15分。『ぐらなーと』は、明石市立藤江小学校の西にあり、赤い扉とテントが目印です。
店内のケースに並ぶジェラートは常時約12種類。すべて、すぐ隣にある牧場の搾りたての生乳を低温殺菌して使ったもの。
1番人気は、もちろん「みるく」。「牛乳本来の風味を味わってほしい」と、砂糖を極力控えたすっきりとした味わい。さわやかなミルク感が楽しめます。
2番人気の「いちご」は、完熟してから収穫する明石市魚住町清水地区産のイチゴをジャムにして使用。フローズンイチゴも入り、ほんのり甘くて優しいイチゴミルク味。2つを一度に味わえば、とても幸せな気分。
3番人気の「ミルフィーユ」は、パイ生地とイチゴソースの4層になっていて、食感が面白い。ケーキのようなジェラートです。
他にも、大人味の「チョコレート」、芳醇な「マンゴー」、宇治抹茶たっぷりの「抹茶」、ミルクでまろやかな「カフェオレ」、「クッキー&クリーム」が定番。
2カ月毎の季節限定で登場するのが「チョコミント」や「あずき」、鳴門の焼き塩をガツンと効かせた「塩ミルク」「レモンクリームソーダ」など。明石産のスイートコーンを使った甘い「とうもろこし」は、毎年、心待ちにしているファンがいるそう。「かぼちゃ」「紅いも」「マロンパイ」や「ティラミス」も人気アイテム。「トマト」もソルベではなく、牛乳を使うのがこだわり。クリームソースのようで、クセになるおいしさなのだとか。
合成着色料や香料を使わず、甘さもうんと控えて、牛乳の風味を生かしたあっさりジェラート。足繁く通う男性のファンも多いのも納得です。
2021.08.08(日)
文・撮影=そおだよおこ