
「なんですか、この妙なコスプレは?」と思わず突っ込まずにいられない、なんとも妙な、と言っては失礼ながら記憶に残るモスバーガーの発表会が開催された。会場はこの日限りの「モス・エキスポ」!
令和7年のホット過ぎる夏をホットに乗り切る食べるエナジーを、開発担当者がこれまたアツく語った!
「モス・エキスポ」とは何のことでしょう?
ニッポン生まれのバーガーショップとして熱いファンをもつモスバーガー(1972年創業@板橋区成増)が、暑すぎる夏に向けて投入する限定バーガーに熱視線。その名は「黒毛和牛の肉盛りバーガー」と「モスタコスバーガー」である。
まずはご覧ください、この両者の惚れ惚れするようなエクステリア! 一方は「夏と言えばBBQ、つまり肉! 和牛のオイシイところをどーんと召し上がれ!」と熱烈アピールの「黒毛和牛の肉盛りバーガー」。他方「夏だ暑いぞ、暑い夏にはフレッシュ野菜を!」と言わんばかりの「モスタコスバーガー」。いずれ劣らぬ個性派であり、アッツイ夏にかぶりつきたくなるバーガーであることは間違いない。

「で、モス・エキスポって何のこと?」
と賢明な皆さんはお気づきのはず。むろんその名の通り万博の意味。夏に食べたい彩り豊かな国々の味やイメージの商品を令和7年の夏に投入します、という決意表明だ。
先のバーガー2品がそれぞれ日本とメキシコをイメージしているのはお察しの通り。さらにモスのド定番ともいうべき「モスチキン」のTOO HOT版として「ホット スパイスモスチキン〈カレー〉」がネパールの、そしてこれら夏メニューを和ませる「オレンジ&マンゴーティー」はハワイなど南国のイメージだ。
それゆえ、発表会に登壇した4人の侍、もといメニュー開発担当者のファッションが「真面目なモスらしからぬ?」遊び感覚満点のコスプレになっているという次第。

「“夏に食べたい料理・食べ物”ランキングを参考に、バーガーの具材として検討しますと、女性では夏野菜やフルーツが、男性では焼肉がベスト10に入ってきます。
そうした結果も踏まえて生まれたのが『モス夏』を彩る『黒毛和牛の肉盛りバーガー』『モスタコスバーガー』なのです!」と同社マーケティング部の中嶋千秋さんがアツく語れば、商品本部の青山哲久さんは、
「タコスバーガーで220万食、肉盛りバーガーで90万食、2品合計で310万食完売を目指します!」
とコブシをあげる。両バーガーに対する味への自信はもちろんのこと、夏に食べたい一品に対する読みへの自信も相まってのことだろう。
そんな「商品本部の目の付けどころ」を現実のものとしたのが、先のコスプレ四人衆だったわけだ。
2025.07.18(金)
文・写真=前田賢紀