漆器を日々の暮らしに取り入れるドキドキ

 石川県輪島市にある木と漆の工房、輪島キリモトが復刻した「持ち膳箱」。

 これは輪島塗の技法を使った椀やカップ、皿などがセットになったものですが、今の時代、漆器を日常的に使う機会は減っているうえ、触れる機会がなければ、その良さに気づきにくい。

 さらに、漆器はそれなりに高価なものであることも事実。思い切って買うのは勇気がいります。

 そこで、この展覧会では展示された各地の名産品を眺めるだけではなく、定価の数分の1の価格で一定期間レンタルが可能。家などで気軽に試すことができます。

 レンタル期間終了後は、返却以外に、試用した現物を割引価格で購入したり、それとは別の新品を購入したりすることも可能。なかには大分県の印刷会社、高山活版社のNOT A NOTEのように返却不要なものも。

 またウェブ経由でレンタルを受け付ける、オンラインサイトもオープン。展覧会期間中は配送でレンタルができます。

2021.07.27(火)
文・撮影=石川博也