外で過ごすのが心地よい季節。山や川へ遠出もしたいけれど、うちにだって“外”はあった! ただのベランダに椅子を一脚置くだけで、そこは新しい居場所になる。テーブルがあれば、ごはんだって食べられる。

 光と風と音を感じながら、本を読んで、うたた寝して、星を探す。今年の夏は、ベランダの可能性を広げてみませんか?


◆READING

青空読書

 朝や夕方など陽射しが弱い時間帯は絶好の読書タイム。気持ちよく寝そべることができるコットをベランダに出してゴロゴロしながら本を読んだり、ウトウトしたり。

 こんなときに読みたくなるのは、自然や動物、旅にまつわる本。太陽の光や風の感触、緑の匂いを感じながらページをめくるとどんどん想像力が膨らんで、いつもと違う読書体験ができるかも。リクライニングチェアやハンモックもおすすめです。

 ベランダで読みたい本はカゴやバッグなどにまとめて収納しておくと、移動式図書館みたいで楽しいし、便利。クリアなバケツなら中身が一目瞭然。

 お昼寝用のベッドにもなるコットはキャンバス地のものを選ぶと肌触りがよく、見た目もナチュラル。折りたたんでコンパクトに収納できるものを選んで。

D&DEPARTMENT TOKYO

電話番号 03-5752-0120
https://www.d-department.com/ext/shop/tokyo.html


ヘクタデザイン

電話番号 025-378-6080
https://hecta-design.com/


ビルケンシュトック・ジャパン

電話番号 0476-50-2626
https://www.birkenstock.com/

2021.06.13(日)
Text=Yuriko Kobayashi
Photographs=Kazumasa Harada、Hirofumi Kamaya(cut out)
Styling=Mariko Nakazato
Hair&Make-up=Takae Kamikawa(mod's hair)
Model=Yuumi Kawai

CREA 2021年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

ちょっとだけアウトドア

CREA 2021年夏号

ちょっとだけアウトドア

特別定価900円

CREA6月発売号は「アウトドア」特集。ビルの間を移り行く空に道ばたに咲く草花、ベランダで感じる風――少しだけ感覚を拡げてみると、自然は案外私たちのすぐ近くにあることに気づきます。日常に落ちている、小さな自然の気配を拾い上げられたなら、窮屈に感じる日々も、少し楽しくなるかもしれません。ベランダで過ごす一日から、身軽なキャンプまで、アウトドア気分をちょっとだけ、お届けします。