興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

 もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。

 今週の「週末何しよう?」は特別編。緊急事態宣言が続き出かけることもままならない今、せっかくだから本でもゆっくり読んでみませんか? 今回紹介する5冊+αの本は読むことで新たな世界への扉を開いてくれる危険な本たち。週末どころか、一生楽しめるぐらいのインパクトです。

 ひとたび読み始めてしまえば時間がいくらあっても足りなくなる魅惑の世界へレッツディグイン!


①おもしろい言葉の世界へディグイン

 まずは『はじめまして現代川柳』をご紹介。昨年の10月に発売されたこの本は現代川柳の作者35人の作品を収録したアンソロジーです。

 現代俳句や現代短歌、現代詩については何となくイメージが沸いたり、読んだことがある、目にしたことがある、という人はいるかと思います。が、川柳というとサラリーマン川柳のイメージぐらいしかないという人が多いのではないでしょうか。

 ここでまとめられたのはそういった一般的なイメージの川柳ではなく、文学としての川柳。川柳ならではの言葉の表現世界は独特で、作品を読んでみると「いまいちばんおもしろい言葉」という帯の惹句もうなずけます。この本で気になった作者の句集や川柳集へと手を伸ばすことで無数の世界へと跳躍することができるはずです。

 個人的に是非読んで欲しいのは柳本本々さん。僕のコロナ禍の心の安定はこの方の詩のおかげだったと言っても過言ではありません。

『はじめまして現代川柳』

小池正博編著
書肆侃侃房1,980円

『バームクーヘンでわたしは眠った』

句と文 柳本本々 絵 安福 望
春陽堂書店1,980円

②押井守と映画の世界へディグイン

 50年50本、と銘打ってはいますが、これは単なる映画ガイド本ではありません。また、本書の中では読者の想定を最重量級の映画マニアとしていますが、そうでなく映画初心者でも楽しく、むしろ映画初心者こそまず購入しておくべき本ではないかと思います。

 そしてまず1本、気になる映画を見つけて、その映画を観て欲しい。そしてまたその映画の項目を読み返す。一気に50本消化しなくとも、常に手元に置いておいて、付かず離れずお付き合い。そんな形でもいいと思います。

 そうして本を読み終えた時、映画の面白さと押井守という人間の面白さにドップリ浸かっていることでしょう。「映画はただ記憶だけを頼りに、繰り返し語られるべきものなのです」。本書のこの言葉通り、観ては語り、語っては観るその幸せな永久機関へ誘ってくれる1冊です。

『押井守の映画50年50本』

立東舎2,420円

2021.05.13(木)
文=CREA編集部
写真=平松市聖

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