書店員さんは普段、本をどれくらい読んでいるの?

 書店員さんたちは、いったいどういうふうに本に接しているのだろう? この疑問を解決すべく、CREAでは緊急アンケートを実施。結果は月に読む冊数、自宅の蔵書ともに驚くべき数字が! 本との「幸福な出会い」のためには、やはり「多読」が必須条件のよう。これって人生のパートナー探しと同じ!? 古今東西の本に目を通し、まずは自分が感動できる一冊を探す。その情熱が、本好きたちの新たな出会いのきっかけを作る。やっぱり、書店員は本好きじゃないと務まらない!

Q:月に読む本の冊数は?
A:平均14.5冊

 月に14.5冊とは2日に1冊というハイペース。書店員としての仕事のためか、それほどの本好きだから書店員なのか……。

Q:自宅の蔵書の数は?
A:平均743.4冊

 最少100余冊から最多で3000冊という猛者も。「6畳ほどの部屋を本部屋に使用」という人もいるが、多くの人は収納場所と格闘中?

今、注目している作家は?

知野みさきさん
 大人の女性向けのやさしいファンタジーを描いていて、ひそかに応援している作家さんです。(リブロ 池袋本店・舟山晶子さん)

相沢沙呼さん
 ラノベっぽいと敬遠していましたが大間違い。本格ミステリーで読み応えバッチリ。(紀伊國屋書店さいたま新都心店・枻川聡子さん)

万城目学さん
 “奇想天外でありながらの日常”というのがとても好き。(MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店・村尾啓子さん)

高田郁さん
 今後どんな本を書くのか楽しみすぎて夜も眠れません。(有隣堂 アトレ恵比寿店・佐瀬康子さん)

内田洋子さん
 イタリアを舞台にしたエッセイがすばらしい! この作家に出会えた喜びを分かち合いたい。(丸善 丸の内本店・高頭佐和子さん)

山内マリコさん
 多くの人が感じていて、しかし同じように多くの人が表現しがたい心の「何か」をつかんでいる。(代官山蔦屋書店・馬上綾子さん)

桜木紫乃さん
『ラブレス』でブレイクしたが、その他の作品もすばらしい。大人にしかわからないよさがある。(三省堂書店有楽町店・新井見枝香さん)

2013.04.27(土)
text:Kazuko Nakagawa / Chisato Nasu
photographs:Mami Yamada / Miki Fukano / Hanae Miura / Ryo Suzuki

CREA 2013年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

春だから。気持ちいい読書

CREA 2013年5月号

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特別定価 690円(税込)