肉は大事だけど脂質の取り過ぎには注意!

 時々テレビで100歳を超えた長寿の人が、毎日、肉をほおばっているシーンを見かけることがある。

 やはり肉は元気の源?

 「人間の体は水分と脂質を除けば、ほとんどがたんぱく質でできています。髪、皮膚、爪、筋肉や臓器などもたんぱく質が主成分ですので、しっかり食事から摂取することが重要です。

 たんぱく質には、肉や卵といった動物性と豆腐、野菜などの植物性がありますが、植物性は動物性と比較すると吸収率が約半分です。ですので、動物性のものをしっかり摂ることが必要です」と浜中聡子先生。

 ただ動物性も重要ではあるが、肉ばかり食べると脂質の取り過ぎになることもあるので注意が必要。要はバランスよくさまざまな食材から摂取することが大切です。

 ちなみに日本人の食事摂取基準によると1日に必要なたんぱく質の量は成人女性の場合50g。肉や魚の場合、概算だが100gあたり20パーセント前後たんぱく質が含まれている。メニュー選びや献立の参考にしましょう。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。