2021年4月12日(土)11:32に、月は新月となります。

 約29.5日かけて天の12星座をゆっくりと巡る月は、牡羊座に入座しています。

 この時期に、どんな風に過ごすのがよいか、西洋占星術研究家の岡本翔子先生がアドバイスしてくれます。

リスクがあっても挑戦する力をくれる新月

 新年度が始まり、街には新しい制服やスーツに身をまとったフレッシャーズの姿を見かけます。

 占星術で12星座中トップに位置するのが牡羊座です。その新月は他のどの新月より、物事をスタートさせる機動力にあふれています。ですから「やってみたいけど、自分にはハードルが高くて無理かも」と後ろ向きになりがちなテーマに、敢えて挑戦する力をくれるのがこの新月です。

 街で見かける新入生や新入社員たちに自分の姿を重ね、「どんなベテランでも初めは新人だった」と気づくと、この新月が持つ“物事を新鮮な目で見る力”を感じることが出来るはず。牡羊座の新月は、ぬるま湯の安定より、リスクある挑戦を選ぶ人を応援します。また正々堂々と戦って勝つ喜びも教えてくれます。

 この日は牡羊座の新月に対し、双子座の火星と水瓶座を運行する木星がセクスタイル(60度の調和角)を形成。知的な戦略を立て、それを実行する行動力にも恵まれます。また牡羊座は先駆者の星です。ある分野でトップに立ちたい、という密かな願いにも、牡羊座の新月は力を貸してくれるはずです。

〈『ムーンブック2021』(ディスカバー)より〉

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岡本翔子 (おかもと しょうこ)

占星術家。ロンドンにある英国占星術協会で心理学をベースにした占星術を学ぶ。CREAでは創刊号から星占いを担当。月に関する著作・翻訳も多く、月の満ち欠けを記した手帳『MOONBOOK』は、17年続くロングセラーに。モロッコへの造詣が深く、砂漠で月や星を眺めるのがライフワーク。月と美容、ボディケア、料理などを絡めた記事も好評を博している。

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