コスメの誕生には必ず、ストーリーがある。そんなコスメのバックボーンやこだわりを、25年間美容を取材し続けてきたエディターの大塚真里さんが深堀りします。
読んだ人の美容の扉を開く「BEAUTY DOOR」。今回はコスメ界のセンターを飾り続けるSUQQUの「シグニチャー カラー アイズ」に迫ります。
常にコスメ界のセンターを飾り続けるブランド

まずは、1月に生まれ変わったSUQQUの4色パレットアイシャドウ「シグニチャー カラー アイズ」。前身のパレットは新色が出るたびベストコスメ企画で多数受賞し、人気の陰りはまったくなかった、それでも進化させる道を選んだという。
しかも、新色に旧製品の面影はほとんど残さず、以前あったパレットに似た感じの04も、発色の具合や質感が変わっている。愛用者が多いなかでかなりの英断。でも、同時にとてもSUQQUらしい思いが伝わる選択でもある。
ブランド名の由来は“すっくとまっすぐな立ち姿”。自立した大人の女性を支え、彩るためのブランド。今でこそ大人向けのコスメブランドは数多くあるが、SUQQUはその先駆け。凛と艶やかな美を叶えるアイテムをメディアがこぞって取り上げ、口コミでも広がりファンが続出した。
今も「SUQQUから新作が出た」と聞けば、エディターたちはすぐ試したい、感想を語り合いたい、企画で紹介したいと張り切る……そんな、常にコスメ界のセンターを飾り続けるブランドだ。
デビューはベーシックな6色から


SUQQUが「シグニチャー カラー アイズ」に込めた思いは“今を生きる女性にふさわしい“進化する旬の提案”。前作のベーシックカラーは4年前の最旬。売れているものを残すというのはもちろん親切な選択だけれど、SUQQUというブランドの使命は、寄り添いながらも最旬を提案することだから、と最新の技術やセンスを盛り込み、色と質感を改めて作り直した。
発色の支えでもあった白さを限りなく排除し、透明感と高発色を両立。4色重ねても厚ぼったくならず、なめらかに密着してシームレス。これが、SUQQUが今考える大人の美しさ。今後増えていくというバリエーションも今から楽しみでならない。
SUQQU
フリーダイヤル 0120-988-761
https://www.suqqu.com/
大塚真里(おおつか・まり)
エディター。出版社に編集者として勤務後、化粧品メーカーのクリエイティブ担当を経て独立。雑誌編集や広告制作など活動中。自著の『キッチンには3本のオイルがあればいい』、『肌がきれいになる』(ともに小社刊)など書籍も多く手がける。

Column
大塚真里の美容の扉
コスメの誕生には必ず、ストーリーがある。そんなコスメのバックボーンやこだわりを、25年間美容を取材し続けてきたエディターの大塚真里さんが深堀りします。
2021.03.29(月)
composition & text:Mari Otsuka
photographs:Hiroki Watanabe
CREA 2021年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。