『名もなき毒』 宮部みゆき

「彼女の毒は、彼女自身を侵してはいないのか。彼女の毒は無限増殖し、どんなに吐き出しても涸れることはないのか。」

 今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、解雇した女性アルバイトのクレーマーぶりに振り回される。一方、街では連続毒殺事件が発生し……。人間の心の陥穽を描いた傑作。

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震えるようなスリルを味わうおすすめ文庫

<次のページ> 『悪の教典(上下)』 貴志祐介

2013.04.09(火)
text:Kan Yanagibashi
photographs:Asami Enomoto

CREA 2013年5月号
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この記事の掲載号

春だから。気持ちいい読書

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