Q トレーニングは空腹の状態でやるのがいい?
A 「NO」。トレーニングの1~2時間前に食事をするのが理想

 エネルギー不足の状態でトレーニングすると、不足したエネルギーを筋肉を分解することで補おうとし、筋肉が減ってしまうのでこれはNOです。お腹が空いていると集中力が続かないというデメリットもあります。

 また、筋トレをすると筋肉に血液がまわるのですが、食べ物の消化活動に血液を必要とします。満腹状態で筋トレを行うと、筋肉にとっても、消化活動にとっても、血液が足りない状態になりますので、これも避けたいところです。

 理想は、トレーニングの1~2時間前の食事です。

Q 例えば18時終業、19時半からジムに行きたいとき、食事はどうしたらいい?
A 梅干しや鮭などのおにぎりやバナナを食べるのがおすすめ

 消化の良いものを軽く食べるのがおすすめです。昔ながらの和食は消化が良いので、例えば梅干しや鮭、コンブなどのおにぎり1個はいかがでしょう。白米は消化が早いのです。

 もしくは、バナナもいいでしょう。炭水化物は運動時のエネルギーになります。消化の悪い脂質の多いものは避けましょう。豆大福やきんつばなどの和菓子も、脂肪がほぼゼロでエネルギー補給ができるのでおすすめです。

 トレーニング後は、具沢山スープなど、栄養が豊富で消化の良いものを食べましょう。

Q 小腹が空いてしまったら?
A 寒天ゼリーやナッツ、プロテインバーなどを摂りましょう

 「脂質が低いもの」を基準に考えてみましょう。寒天ゼリーやナッツ、腸内細菌に働きかけるヨーグルトなどがおすすめです。また、最近ドラッグストアやコンビニでも買えるプロテインバーなども良いと思います。

Q お酒や甘いものはやっぱりNG?
A 体重50キロの人ならビールはロング缶1本、ワインなら2杯程度ならOK

 どうしてもお酒を我慢できない、というのであれば、「純アルコール量=体重の数値×0.5グラム」で抑えるのが理想です。

 例えば体重が50キロの人なら、25グラムなので、ビールならロング缶1本程度、ワインなら2杯程度。ただ、筋トレ直後にアルコールを摂取すると、筋肉の合成を妨げるというデータもあるので注意が必要です。

 また、甘いものに関していえば、洋菓子は脂質が多いので、どちらかといえば和菓子がおすすめです。

 食事は「自分で選んで食べる」ことが最終目的。あまり無理をせず、ずっと続けられることをベースに考えましょう。

Q「PFCバランス」を意識した食事に飽きてしまったら?
A 好きなものを気にせず食べる日を決めるのがベター

 続かないことが一番の問題ですから、「週に1度はオフ!」など、好きなものを食べるタイミングを決めてはどうでしょうか。

 慣れてくると、頭の片隅で脂質や糖分を気にするので、それほどバランスがくずれることもなくなると思います。

まとめ

1.「PFCバランス」を意識した食事を。「食事を抜く」「炭水化物抜き」はNG!
2. 1日に必要なたんぱく質量を知り、食事で補給を。プロテインはあくまでもサポート
3. たんぱく質、ビタミンB群、鉄分、食物繊維の摂取を意識して

●教えてくれたのは……
関山大輔(せきやま だいすけ)さん

モアザンデリ代表。アスリートフードマイスター。「体づくりをしている人が、いつまでも健康で理想の身体を手に入れられるように」をコンセプトに、2018年より、オンラインにて食事をデリバリーするサービスを開始。1食につき30グラム前後のタンパク質を摂取できるため、1カ月で4キロダウンというデータも!
https://morethandeli.co.jp/