◆Episode8:その歴史、萌えが有り余る
【櫻井&松本=しょうじゅん】
ひらがな表記にいっそうの思い入れがこもる。
各々が演じたドラマにちなんで「バンビズ」、近年は櫻井自身の発言から「両輪」とも。
一見衝突しそうなふたりだが、10代の頃の松本による櫻井崇拝は大変なもので、高校を卒業する櫻井の制服のボタンをもらい自分の制服に付けていたという逸話はあまりにも少女漫画。
「翔くんはあげない」等のイタ発言も数知れない。
対等な立場となった今では本人にとって黒歴史であろうが、櫻井への変わらぬ敬意が松本から見える限り、ヲタはその絆を尊ぶ。
◆Episode9:心許し切った幼なじみ
【相葉&二宮=にのあい】
名字の組み合わせ。語呂が悪いのか逆はナシ。
Jr.時代、帰り道が同じ方面だったことから「総武線」とも呼ばれる、付き合いの長い親友。
野球や海外ドラマなど共通の話題が多く、互いに良き理解者だが、相葉の舞台を観に行けば楽屋を占領し、嵐のリハ室に相葉のティッシュ箱があれば「相葉専用 触るな」と書き込んで他を牽制し……と二宮からの愛がやや重い。
お人好しの相葉を守ることに使命でも感じているのか。今や仙人の如く温和な相葉も、二宮といると本来のヤンチャさが顔を出す。
◆Episode10:最高のライバルの対照美
【二宮&松本=末ズ】
最年少のふたりなので末っ子ズ、略して末ズ。
何事も軽やかにこなしてのける二宮と、一つずつ理論で掘り下げなきゃ気が済まない松本。
同い年のふたりは初期より比べられることが多かったが、二宮は松本の不器用で天然な所をこよなく愛し、松本は「俺が場の空気を重くした時、ニノが笑いに変えて和ませてくれる」と感謝。
「潤くん」や「J」と呼んで正しい松本の愛で方を我々に示すのも二宮。
共通点は毒舌。
ふたりがかりで兄3人をやり込める場面に出食わすと、嵐絶好調だな! と安心する。
2020.05.12(火)
Text=Nanae Sugishita
Illustration=Megumi Yoshizane