「青春時代」(森田公一とトップギャラン)

学生はツラかったという人にオススメ

1976年リリース「青春時代」(森田公一とトップギャラン)。誰が森田公一なのか非常にわかりにくい配置がシャレているジャケット。
1976年リリース「青春時代」(森田公一とトップギャラン)。誰が森田公一なのか非常にわかりにくい配置がシャレているジャケット。

 学生生活なんてちっとも楽しくなかった、将来どうしたらいいのかもわからない、という人はこれを歌い「それの何が悪いってんだ!」と開き直ろうじゃないか。

 森田公一のサラリとした歌声が「青春なんて迷うのが当たり前。それでエエ!」とあなたの背中を押してくれる。

「あずさ2号」(狩人)

卒業後、一人暮らしをする人にオススメ

 「信濃路へ」というところを、引っ越し先の地域名に変えて歌い、「あずさ2号」を乗る新幹線や飛行機の名前に変えて歌うと盛り上がる。

 ちなみに「あずさ2号」は2020の3月14日(土)のダイヤ改正で、列車自体が廃止になったらしい。今までありがとう……!

「贈る言葉」(海援隊)

名言が好きな人にオススメ

1979年リリース「贈る言葉」(海援隊)。余談だが武田鉄矢さんは65歳から合気道を始めスピード昇格したという(https://bunshun.jp/articles/-/13036)。さすが我らが金八先生だ。
1979年リリース「贈る言葉」(海援隊)。余談だが武田鉄矢さんは65歳から合気道を始めスピード昇格したという(https://bunshun.jp/articles/-/13036)。さすが我らが金八先生だ。

 この歌の通り、悲しみが多いほど人にやさしくできるようになるはずが、悲しみが増えるほど妬み嫉みが激しくなっている自分に気づいた。ああ、私はなんでこんな大人になってしまったのか。

「乾杯」(長渕剛)

大きな舞台に立ちたい人にオススメ

1988年リリース「乾杯」(長渕剛)。友人の結婚式でこれを歌ったインドのかたが仰天するほど上手で、以来「乾杯」と聞くと、私の脳内では長渕氏より先に彼の声で再生される。
1988年リリース「乾杯」(長渕剛)。友人の結婚式でこれを歌ったインドのかたが仰天するほど上手で、以来「乾杯」と聞くと、私の脳内では長渕氏より先に彼の声で再生される。

 「自分は絶対モノマネなんてしない」。そう断言したとて、最初の一節を歌えば誓いは破られる。

 メロディーのあまりの気持ち良さに我を忘れ、「キャンドルゥライトのゥッ」と長渕節になり、周りを置いてきぼりにする確率が高い危険な一曲だ。しかし気持ちは高まる!

2020.03.21(土)
文=田中 稲