2020年は出だしからいろいろあるが、いろいろあっても、巡る巡るよ、季節は巡る。そう、もうすぐ春がやってくる!
卒業式が中止になってしまった学校も多かった今年。ヨッシャならばベタだが卒業ソングは多少時期が遅れてもいい。ナイスなメロディーに旅立ちと出発を後押ししてもらおうじゃないか!
そしてここは「再ブーム」発信の場。ナウい卒業ソング特集はCDTVやMステにお任せし、私は中年壮年老年の方々も一緒にキャッキャ歌える昭和の旅立ちソングを紹介したい。
それが、今年卒業を迎えた若人の目に留まり「こんなエエ歌があるんや」と伝われば、なお嬉しい!
ということで、さっそく昭和の卒業&旅立ちソング情報収集に勤しんだが、リサーチの年齢に偏りがあったようで、「仰げば尊し」「蛍の光」と答える人が非常に多かった。
「そもそも卒業式で歌謡曲を歌うというオシャレな習慣はなかった」
とバッサリ言い切る人も数人。くっ、なんの参考にもならない!
もういい。今回は私の個人的なチョイスで、性格・生き方別にオススメの曲を挙げてみようと思う。では、いざいざ昭和旅立ちソング、ヒットパレード!
「高校三年生」(舟木一夫)
学級委員長や生徒会経験者にオススメ
しょっぱなの「スーチャンチャチャーンチャラーララ♪」という理想的にもほどがある昭和なメロディー、瑞々しい少年合唱団のコーラス! このイントロで早々に萌え死ぬ。
ここから舟木一夫の誠実な歌唱で再度高まり、胸を掻きむしりたくなるので、お気に入りのセーターを着て視聴しないように。
「出発の歌」(上條恒彦&六文銭)
とりあえず前向きになりたい人にオススメ
「大空へ飛んでいけ」ではなく「銀河の果てまで飛んでゆけ」でもなく「銀河の向こうへ飛んでゆけ」。
この「向こう」という愛らしい表現により、銀河もその気になればご近所さんだと錯覚でき、人生とりあえずおおらかに前進したもん勝ちと教えてくれる。
「学生時代」(ペギー葉山)
清楚系お嬢さまにオススメ
女子中高生の若々しく美しい制服姿をそのまんま歌にしました! という感じの爽やかさ。
「秋の日~のぅ↑ 図書館~のぅ↑」という、少し上がる「のぅ」の部分に思春期独特の色気も感じたりして、オバハンの私が聞いてもドキドキする!
2020.03.21(土)
文=田中 稲