発酵生地のワッフルは
一度食べたらやみつきに!

 荻野さんのパンとお菓子をご紹介しましょう。

 「アン ベルジェ モンクゥ」さんで使われている「くろカンパーニュ」は、有機ライ麦20%入りで自家製粉の全粒粉配合。「黒砂糖をほんの少し加えて焼いたら、香ばしくなりました」と荻野さん。

 オーブントースターで軽く焼くと、カリッとさらに香ばしくなります。噛むと小麦の旨みにライ麦の風味が加わって深い味わい。

 「素朴なパンをカンパーニュ、田舎パンと呼んでいます」と微笑みます。

 「百花蜜のはちみつカンパーニュ」は、ポプラの木のケース入り。宝塚はちみつを使用。

 そのまま食べるともちもちした食感ですが、生地を軽くトーストすると、カリッを歯切れがよくなり、ふんわり蜂蜜の香りが広がります。

 「有機豆乳の小さなパンドミ(プレーン)」は、ムチムチ食感の生地を噛み締めると、甘みがじわーっ。小さな食べきりサイズがいい。

 「季節野菜のほくほくフォカッチャ」は、取材時、紫芋だったので、ピンクがかったキレイな色でした。そのままだとふんわりですが、オーブントースターで軽く焼くと、カリッ、サクとして、野菜の香りが立ち上ります。

 トウモロコシ粉を使った直焼きの「田舎マフィン」は、モチモチの食感。サンドイッチにしたり、温めてバターや蜂蜜を塗ったりして朝食に。

 「リエージュワッフル」は、看板商品。「ベルギーで食べたようなおいしいワッフルが食べたくて工夫しました」と荻野さん。

 プレーンだけでなく、ジャガイモやニンジンなどの野菜をすりおろして生地に加えた塩味の「サレ」タイプ、カカオニブやバナナ、紫芋、カボチャ、サツマイモ……。

 色々な種類を用意するイベント出店時に、ぜひ買い求めたい。一度食べたらやみつきになる発酵生地のワッフルです。

 「プティショコラ」は、カカオ58%のオーガニックショコラをひとかけら、ていねいに包んで焼き上げたもの。そのまま食べるとチョコがカリッ。温めると、とろり。どちらもおいしい、ビターな大人のチョコパンです。

 他にも、野菜を練り込んだカンパーニュがあったり、マフィンやスコーン、ベーグル、タルト、クッキーがあったり……。何があるかは、お店に行ったその時のお楽しみ。

 「週3日、木・金・土曜のみの営業です。イベントに出店することもあるので、最新情報はインスタグラムで確認してくださいね」と荻野さん。

 毎月のお取り寄せには、「パンのはこ」「お八つのはこ」があって楽しい。センスの良いシンプルなラッピングにも心癒されます。

lichette(リシェット)

所在地 兵庫県宝塚市小林3-1-19 
電話番号 080-4020-1220
https://lichette.exblog.jp/

宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2019.02.24(日)
文・撮影=そおだよおこ