自分に合った「働き方」をなかなか見つけられない。そんな悩みを抱えるCREA世代の女性は多いはず。自分らしい「働き方」の年収、勤務時間、休暇って? そんな疑問にヒントを与えてくれる自分らしい「働き方」を見つけた女性のこれまでの仕事人生と今の本音を大公開!

 今回は第1回目、ビューティーディレクターの向井真由美さんのスタイルです。

 >>第2回目 甲田恵子さん(子育て支援会社社長)を見る


この縁にしがみつくしかないと必死で修業しました
向井麻由美さん (福美人 取締役)

転職経歴:カード会社 → ビューティーディレクター

就職氷河期だったので初めは一般企業に

 ビューティのプロフェッショナル集団の一員として、多忙な毎日を送る向井麻由美さん。意外なことに彼女の前職は、カード会社の経営企画というお堅い職種だった。

「就職氷河期だったので……。美容業界への憧れはあったものの、一般の企業に決めてしまいました」

 入ってみると、そこは数字に裏付けられた意見しか通らない“男性脳”の世界だった。女性の感性を生かせないバランスの悪さを感じつつ、残業続きの生活を送るうちに、「せっかく同じ時間を費やすなら、好きなことをやりたい」という思いが湧き上がってきた。

「他の日は午前様でいいから、この日だけは行かせてくれと上司にかけ合って、カラースクールやメイクスクールに通いました。週に2回の授業で年間100万円ほどかかり、ほとんど投資の感覚でした」

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2012.06.07(木)
text:Yuki Imatomi / Mami Watanabe / Atsuko Komine / Ai Sakamoto / Etsuko Onodera
photographs:Tamhito Yoshida / Keiji Ishikawa / Mami Yamada / Hirofumi Kamaya

CREA 2012年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

女が会社を辞めるとき

CREA 2012年7月号

働き方は自分でデザインする 一生ものの仕事術!
女が会社を辞めるとき

特別定価 650円(税込)