#145 Koh Samet
サメット島(タイ)

サメット島の西海岸にあるアオ・プラオ。レンタルバイク店のおにいさん一押しのビーチ。

 タイランド湾でも奥まった位置にある、ラヨーンビーチから約7キロ沖合に浮かぶサメット島。バンコクから手軽に訪れることができ、バックパッカーがぐうたらりんと過ごす島と、20年ほど前に紹介しました。今はどうなっているのかな? と、パタヤビーチから足を延ばしてみることにしました。

ナダン港へ向かうなら、ヌアンティップ桟橋へ。バンコクからの長距離バス乗り場の道を挟んだ向かいにあります。

 サメット島へ渡るために、まずはラヨーン県のバンペーの港へ。パタヤのホテルで手配したミニバンがこれまたキツい代物で、人と荷物でぎゅうぎゅうな上に田舎道をぶっとばして走ります。

 おしくらまんじゅう状態で約2時間、無事にバンペーに到着。サメット島へ渡る船を待っていると、「帰りのバンコクへのミニバンのチケット、今、買っといた方がいいわよ。550バーツだけど」と、女性が声をかけてきました。

「長距離バスなら151バーツでしょ?」

「それは昔の話よ」

 「いや、昨日ネットに出ていましたよ」と、告げた途端、プイとどこかへ行ってしまいました。仕事のしづらい世の中になったと思っていることでしょう。

サメット島にナダン港以外にも行先があるとは知らず、言われるままに乗ってしまったフェリー。

 旅行会社のスタッフに誘導されるままにボートに乗り込み、サメット島へ出航。が、あれ……? メインのナダン港のターミナルはあっさりスルーし、どんどんと南下していきます。1時間以上かけて辿り着いたのは、アオ・ウォンドゥアン。

サイケオビーチの入口。各ビーチの入口に海洋公園の入島料を支払う場所があります。滞在中に一度支払えばOK。
サイケオビーチのメインストリート。レストランやレンタルバイク店、コンビニなどが並んでいます。

 桟橋がなく、ぽちゃんと浅瀬に飛び降りて上陸しなくてはなりません。高級そうな革靴を履いていたフランス人リゾーターたちは「聞いてないよ」とざわつき気味。

 上陸すると、軍人らしき男性2人が歩み寄ってきて、入島料200バーツの徴収が……。サメット島は海洋国立公園なので、入島料が必要なのです。

 そしてミニバンから一緒だった乗客のほとんどがナダン港近くのサイケオビーチに宿を予約していて、南下しすぎたこのビーチからはソンテウ(乗合トラック)で移動しなくてはなりません。みんなの顔に疲労が重ね塗りされていくのが見て取れました。

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2018.03.24(土)
文・撮影=古関千恵子