ハリウッドサインのようなウエリントンサイン。風が強い土地柄を表すように、“N”の字が飛んでいる!

「ニュージーランドの首都はどこ?」

 空の玄関口であるオークランドの陰に隠れて、クイズのひっかけ問題になりがちのウエリントン。でも、ガイドブック『ロンリープラネット』によれば、ここは“小さい街ながら、世界で最もクールな首都”だとか。

 地ビールやコーヒー文化、映画にアート、その道を究めるギークなウエリントニアンたちの街は、時代の先駆け的な楽しみにあふれていた!

空港に降り立った瞬間から
映画のような世界が始まる?

ウエリントン空港は映画『ホビット』シリーズの“中つ国”の入口?

 映画『ホビット』シリーズや『ゴースト・イン・ザ・シェル』などを手掛ける特撮スタジオが拠点を置くウエリントンは、別名“ウェリウッド”とも呼ばれる映画の街。こだわり抜くもの造りは映画制作のみならず、デザインホテルや博物館にも!

 映画の街、ウエリントン。実は、空港に到着した段階からストーリーは始まっている!?

 空港の建物には、映画『ホビット』にあやかって“中つ国”の真ん中(Middle of Middle-earth)であることを示す文字が。そして到着ホールの天井には、大鷲の王に乗った魔法使いのガンダルフが飛んでいる。さすが映画の特殊撮影を手掛けたご当人、ウェタ・ワークショップ(以下、ウェタ)によるオブジェゆえ、精巧さが違う。

2017.09.29(金)
文・撮影=古関千恵子