テクスチャー、香り、肌実感
三位一体の“感動美”
一日一日と美しさを積み重ねることが一月、一年、そして美しい人生へとつながっていく。時間美容は継続の美容でもある。
気持ちよく続けられるように、確かな手応えを届けるために。テクスチャーや香りのこだわりも半端じゃない。なかでもクリームは五感で感じる心地よさを追求した象徴的なアイテム。
「とろけるようになじんでみずみずしく潤う独特のテクスチャーは独自のクリーム処方にあります。お母さんのお腹の中で赤ちゃんの身体を守っている“胎脂”に着想を得て開発したもので、コクがありながら軽やかに肌になじみ、潤いの膜を形成してしっとりと保湿。研究開発チームが『ほかでは作れない』と自信を持っている処方です。朝のクリームはなめらかでみずみずしいテクスチャーが好評で一番人気。夜のクリームは肌と触れる時間を楽しんでもらうために2段階のなじみ処方に」(上杉さん)
私は夜のクリームにハマり中。最初は軽やかにフィットして、なじませていくとなめらかな感触になってもっちりツヤ肌に。翌朝までプリプリ。カネボウってクリームがうまい! そして、心地よさを倍増させるのが香り。
「日本と中国のお茶の花の香りに着目してそれぞれの特長を併せ持つ新しい香り『ティートピア』を開発しました。この香りを基調にアイテムの役割に合わせてアクセントをつけて。たとえば、朝のクリームはフレッシュハーバルをブレンドして爽やかに清々しく。夜のクリームにはフローラルウッディを加えて落ち着きのある香りに。お手入れの時間を生き生きとした気持ちへと導きます」(上杉さん)
カネボウでは2005年から感性研究に取り組み、心地よさがもたらす心の変化、肌への作用について知見を深めているという。今回の「ティートピア」の香りも実際に香りを嗅いだ状態で脳波測定を行い、リラックス効果やリフレッシュ効果があることを確認。全身に纏いたいからボディケアやヘアケア、フレグランスも欲しいな。
「KANEBOらしい商品をいろいろ計画中です。『美しい人生』を多角的に見つめてライフスタイルも含めたさまざまな提案をしていきたいと思っています」(上杉さん)
メイクは普遍美を追求
決め手は「肌」と「ライン」
簡単に使えて最適なメイク効果が狙えるKANEBOメイク。ファンデ(左)は“にじむ光”で気になる悩みをカモフラージュ。ベースや口紅には5Rカラー(赤の色相)が仕込まれ、自然な血色感を演出。カネボウ史上最大のロングセラーアイライナーの進化版(右)や往年のヒット色のリバイバルカラーなどカネボウのDNAを受け継ぐアイテムも注目だ。
【masami's memo】
新作は一年のリズムに
着目した夏肌のお助け
肌にのせるとひんやりとみずみずしいローションに変わるカネボウ フロスティ ジュレ ローション(40mL 3,800円)。ジェルのように肌を包み込んで潤し、後肌は液体ローションのしなやかなハリ。カネボウの緻密で繊細な乳化技術があってこその心地よさ。涼やかな香りも病みつき。
上杉礼香さん
カネボウ化粧品 商品開発部門 ケアグループ。女性の心を摑む商品を数々誕生させてきた商品開発のエキスパート。現在は「KANEBO」のスキンケアを担当。一人でも多くの女性に共感してもらえる商品を開発するために日々奮闘中。
吉田昌佐美
キャリア37年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2017.07.04(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一