vol.33_SUQQU
SUQQUのベースメイクに
息づく“大人美”の本質
2003年にデビューし、その歴史の中で劇的な変化を遂げてきたSUQQU。2代にわたるメイクアップアーティストによるクリエイションの時代を経て、2010年にクリエイターを立てない新生SUQQUがスタート。製品ラインナップも大きく変わり、幅広い年代にファンを増やしている。なかでも注目がベースメイクだ。
そもそもSUQQUはベースメイクを核に誕生したブランド。筋肉まで働きかけるとセンセーションを巻き起こした“顔筋マッサージ”は、メイク前に行うことですっきり引き締まった顔を造るのが目的だったし、“ツヤ肌”の追求も揺るぎなし。変わるものがある一方で、変わらない、変えることができないSUQQUの原点がベースメイクに息づいているように思う。特にファンデーションはヒット続き。素肌以上に美しい上質なツヤ感を実現し、強みを見せつける。
「SUQQUはデビュー当初から大人の肌をいかに美しく見せるかにこだわり続けてきました。年齢を重ねると肌がくすみやすくなり、毛穴などの凸凹が目立ってきて肌全体がトーンダウンします。こうした大人の肌を明るく見せるためにはツヤ感が不可欠。それも肌を光らせるようなツヤではなく、透明感があって肌となじみながらその人自身の美しさや個性を引き立てるツヤ感。肌そのものをキレイに見せてきちんとした肌印象を作るのがSUQQUのツヤ感です」と語るのは、SUQQU 商品開発チームの清水麻美さん。
内側から滲み出るような“生きているツヤ”と言っていいかも。肌の潤いやなめらかさ、透明感、ふっくらとしたハリ感があってこそ生まれるツヤ肌。見出しでは「艶」という言葉を使ってみたのだが、SUQQUのツヤってこの言葉がぴったりな気がする。しかも、塗るだけで叶えてくれるのだからありがたい。気になる肌悩みをしっかりカバーしながらピタッとフィットして厚塗りに見えない。パサつくこともないし、ヨレや崩れにも強くて時間とともに“肌になる感じ”。カバー力とツヤ感のバランスが絶妙なのだ。
「原料や粉体には徹底的にこだわっています。たとえば、肌を白浮きさせるものや隠ぺい感のあるものは極力使わない。ファンデーションの剤型に応じて透明感のある粉体やパール剤などを厳選し、粒子の大きさや配合率も計算して。オイルや粉のツヤを活用することも。SUQQUのツヤ感は最新の技術と処方の妙から生まれると言っていいですね」(清水さん)
SUQQUのファンデーションは色出しにも定評がある。日本人の肌のために設計された全7色展開。どの色も肌に溶け込むようになじんでふわっと明るく、顔立ちまでぐっと際立つ仕上がり。
「塗ってキレイなだけでなく、1日中くすまないことが大人の肌には大事。粉体にコーティング処理を施し、色ごとに赤・黄・黒・白のバランスを調整して美しい肌色を保つように。SUQQUのファンデーションは濃い色でもくすみません!」(清水さん)
商品化に辿り着くにはさらなる関門が。
「製品の使用テストは社内で、肌タイプの異なる何人もの女性スタッフが実際に肌に塗ってチェックします。実はこれが難関で」(清水さん)
SUQQUのことを一番知る人たちだから厳しいわ。使う側には大歓迎(笑)。
2017.02.28(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一