ホラ貝の音色でウエディング・スタート

 ハワイアンの古式ウエディングは「村」という概念を大切します。新郎新婦は村の子供なので、村全体で結婚を祝福。ハワイでは家族を「オハナ」と呼びますが、それは血縁だけではなく、彼らを見守る村人も含むんです。

 ここでの結婚は、村の祝福に感謝し、新しい夫婦と社会とのつながりを強くするという目的もあるそうです。

司祭がホラ貝を吹いて、セレモニーがスタート!

 ウェルカムフラが参列者をチャペルへと誘い、続いてハワイアンの司祭カフー・イライアスが式の開始を告げるべく四方に向かってホラ貝をひと吹き。そして挙式会場と参列者に「幸福のお清め」をほどこします。さあ、いよいよ新郎新婦の入場です。

 昔からのハワイアンのしきたりを重んじる今回の結婚式は、聖水の飲み交わしから始まります。なお結婚の誓いは、英語でも日本語でもどちらでもOK。

 新郎新婦より参列者へのレイの贈呈、新郎新婦によるレイの交換の後には、呼吸の交換を。

司祭のお祈りの中で、呼吸を交換するのがハワイならでは。

 呼吸は、ハワイでは生命力や魂を表すものとされています。息を分かち合うことで、お互いの人生を捧げ合うのです。これはハワイならではのしきたりといえるでしょう。

 そしてクライマックス、誓いのキッスが待っております。

2016.12.28(水)
文・撮影=「ハワイに恋して」