まるで池の中に浮かんでいるような露天風呂

「浮湯」は、それ自体がアトラクションのよう。

 こちらの宿の湯処は、「浮湯」「ひば湯」「元湯」「足湯」と4カ所ある。それぞれ個性たっぷりだ。

夜の「浮湯」は、昼とは違った風情でまた素晴らしい。

 「浮湯」は、まるで池の中に浮かんでいるように見える、いわば円形のインフィニティ露天風呂。目の前に、夏には深い緑、秋には紅葉が広がり、自然に溶け込んだような気分で湯浴みができる。

 昼は木々と滝の眺めが美しく、真っ暗な中に温泉が浮かび上がる夜は、これまた幻想的で楽しめる。

“あつ湯”と“ぬる湯”、2つの湯船が設けられた「ひば湯」。

 「ひば湯」は、青森ヒバの湯殿がなんとも肌触りのよい内湯。

 「元湯」は、別の建物にあって昭和の感じを残すレトロな雰囲気の温泉だ。

 「足湯」は敷地内の公園にあり、これも源泉かけ流し。大きな池を望む開放的な空間でくつろぐことができる。

 後篇では、青森四大祭りを一気に楽しむ「みちのく祭りや」でのショーや、毎晩無料で開催される民謡にスコップ三味線まで登場する“じゃわめぐショー”など、「星野リゾート 青森屋」で楽しめるみちのく文化をさらにご紹介する。

星野リゾート 青森屋
所在地 青森県三沢市字古間木山56
電話番号 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
http://noresoreaomoriya.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

Column

日本を遊ぼう! 星野リゾートで地方の魅力再発見

日本のさまざまな地方の隠れた魅力を掘り起こし、プロデュースすることで日本の観光に一石を投じてきた星野リゾート。全国に展開されているその各施設を訪れ、その地ならではの遊び方、旅の仕方を再発見していきます。グルメ、自然、伝統工芸……、思いっきり日本を遊ぼう!

2016.08.27(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵