青森の海の幸・山の幸をいろんなスタイルで
右:その他、ねぶた障子、ねぶたの山車の一部を使った照明“KAKERA”なども。
「じゃわめぐ広場」を通っただけで、昼間からすっかりお祭り気分だが、まずはチェックイン。お部屋のベッドには、青森の津軽に伝わるこぎん刺しのランナーがかかり、ここでも郷土色を感じる。
大きなかっぱ沼を囲む形で「旧渋沢邸」や「南部曲屋」の立つ敷地内の広大な公園を散策するのもよし、温泉に浸かりにいくのもよし、また、「じゃわめぐ広場」で昼間からお祭り気分にひたるのもよし、お楽しみはいろいろ。そして、お腹がすいて来たら、青森の食を楽しむオプションもこれまたいろいろで楽しい。
まず「のれそれ食堂」の入り口を入ると、割烹着をまとったかっちゃ(お母さん)が夕食の準備をしながら出迎えてくれる。ここは、“かっちゃのぬくもりご飯”をテーマに掲げ、郷土料理を中心に、和・洋・中が揃うバイキングレストラン。
右:おすすめのサバサラダ。
揚げたてのてんぷらや、青森ではお馴染みの甘じょっぱい“スタミナ源たれ”を使った牛肉の鉄板焼きや磯ラーメンなど、全部制覇できないくらいたくさんの料理が並ぶ。
また「みちのく祭りや」は、津軽三味線や民謡とともに青森県各地の祭り囃子が山車と共に楽しめる圧巻のショーレストラン。郷土料理が次々に出て来る“ずっぱ(いっぱい)御膳”。海の幸・山の幸をくわ形の鉄板を使い自分で焼く“お祭り焼き”は、熱々が食べられる。
会場のステージ上には、弘前ねぷた、青森ねぶた、五所川原立佞武多、、八戸三社大祭と、各地の山車が並ぶ。“ねぷた”と“ねぶた”、地方によって微妙に呼び方も変われば、山車を囃す人の掛け声も異なる。最後には食事をしていたお客も総出で、青森ねぶた祭の跳人(はねと)になって山車の周りではねるという楽しいレストランなのだ。
ほかに、「ヨッテマレ酒場」で一杯やりながら郷土の一品を楽しんだり、「南部曲屋」で食事をすることもできるが、そちらは朝ごはんの際に行くことにする。
2016.08.27(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵