日本のフィフス・ハーモニーになれるか?

伊藤 女性ヴォーカルグループといえばフィフス・ハーモニーの「ワーク・フロム・ホーム feat. タイ・ダラー・サイン」が世界中でブレイクしていますが、彼女たちは平均年齢20歳の5人組で、2012年7月にオーディション番組「Xファクター」アメリカ版のシーズン2から誕生したグループ。最初は、歌はうまいけど見た目は普通だし、結構“いなたい”女の子たちだなって思ったけど、今回の「ワーク・フロム・ホーム feat. タイ・ダラー・サイン」であっという間にトップスターに。そうなるとあの“いなたい”女の子たちが、セレブリティの風格。日本と世界じゃ規模が全然違うし、リトグリも今はまだ普通の女子高生って感じだけど、これからの成功であっという間にスターになるかも。

山口 同世代からの人気は既にスター級ですよ。歌唱力のあるアイドルグループで、事務所やレコード会社もマスメディアとのタイアップ力を持っていますから、一般層に広げる方法は見つかりそうですね。

 両A面の「I Wanna Be Like You」日本語カバーも好印象です。彼女らが生まれるずっと前の曲ですからね。温故知新的なプロデュース作戦ですね。

 さて、今回の妄想分析はどうなりましたか?

伊藤 先生の言葉が終わって沈黙。みんなが少し悲しそうに笑う先生を見つめる。私は数えている、17、18、19。サビを迎えるようなドラムのフィルが頭の中で鳴る。ドンッ! 我慢できなくなって勢いよく立ち上がる。ガガンと古びた椅子が鳴り、それに応えるようにバチンッて大きな音。反射的に机に叩き付けた2つの掌がシンメトリーにジンジンするのを感じながら、27、28、29。教室にあり余るくらいの大きな声であふれてくる言葉、先生に向かって、学校中に向かって叫ぶ。先生がやったことは間違っていない!

 少し冷静さを取り戻し、57、58、59。誰かがすすり泣く声が耳に入ってくる。それで自分がすでに泣いていることに気付く。見渡すと教室の大半が泣いている。泣いていないやつらが犯人だ! と、クラッシュシンバルが鳴って余韻、77、78、79。先生は優しくて頭が良くて、そして勇敢で。でもそんな先生だからこそ、妬みや嫉みのテロリストを生んだのかもしれない、88、89。事件は起こってしまった。もう戻れない。先生が走り出す。ドラムロール、97、98、99。先生が大好きだ!

山口 インディーズの青春映画みたい(笑)。

Little Glee Monster「私らしく生きてみたい/君のようになりたい」
Gr8!Records/ソニー・ミュージックレコーズ 2016年8月17日発売
初回生産限定盤A・B[CD+DVD]1,574円、通常盤[CD]1,204円(税抜)
■Little Glee Monsterは、2014年10月に「放課後ハイファイブ」でメジャーデビューしたヴォーカルグループ。現在は全員が高校1~3年に在学中。メンバーは、芹奈、アサヒ、麻珠、MAYU、かれん、manakaの6名。2016年5月にリリースされた5枚目のシングル「My Best Friend」は、オリコンウィークリーチャートで5位を獲得している。2016年秋には、全国7カ所を巡るツアーを開催予定。
■「私らしく生きてみたい」作詞/いしわたり淳治、亀田誠治 作曲・編曲/亀田誠治
■オフィシャルサイトURL http://www.littlegleemonster.com/

【動画サイト】
「私らしく生きてみたい」

URL https://www.youtube.com/watch?v=wc4TkveHKFI

2016.08.15(月)
文=山口哲一、伊藤涼