コモド島へのクルーズで絶景を堪能する
それはさておき、コモド島。
ラブハンバジョからボートで約3時間30分のクルーズ、長いかと思いきや、船上から眺めるユニークな形の島々や、渦潮のような激しい潮流など、風景が楽しめ、移動も苦になりません。
島に到着すると、国立公園の管理事務所で入園料を支払い、レンジャーとトレッキングへ。野生のコモドドラゴンを見られる確率を聞くと、“半々”だそう。
レンジャーの手には先が二つに割れた1.5メートルほどの棒が握られています。鼻先が敏感なので、この棒で十分なのだとか。「森の中では大きな声を出さないで」「今朝、ここで水を飲んでいる姿を見た!」など、こちらの期待値を上げてきます。
草むらでガサリと音がしたので、目で追うと、野ブタの親子。草原でレンジャーが指差す先には、ひからびた白いフン。「これは昨日のもの。骨も一緒に食べるから、白くなるんだ」。なかなか面白いのですが、やはり、そろそろ真打に出てきてほしい……。
11時頃のサバンナ気候の島では、森の中は涼しいものの、平原や丘の上など太陽の下でのトレッキングはかなりハード。汗が噴出し、目の中に入り、視界が霞んできます。けれど、「ドラゴンを見るまでは!」と、こちらも必死。
2016.06.04(土)
文・撮影=古関千恵子