アイランド・ホッピングが楽しい!

アイランド・ホッピングで訪れるナルスアン島。

 マクタン島での過ごし方は、マゼラン記念碑や英雄のラプラプ像などの名所もありますが、やはりメインは海でしょう。

ナルスアン島でのバーベキューランチ。

 中でも人気はアイランド・ホッピング。ナルスアンやパンダノン、ヒルトゥガンなど、小さな島々をめぐり、シュノーケリングやビーチバーベキューを楽しみます。また、マクタン島ではパラセイルやサンセットクルーズ、スタンドアップ・パドル・ボード、バナナボートなど、各種ウォータースポーツがラインナップしています。

フィリピンでよくみかけるアメンボみたいなバンカーボート。
ナルスアン島の桟橋から撮影したカメ。こんな近くで見ることが!

 水上バイクがびゅんびゅん行き交う環境ながらも、実はこの海域はジンベエザメが出没することも。あのダイバー垂涎の大物が、です。さらに遭遇の確率を上げたいならば、セブ島の南端、オスロブへ。

 セブ・シティから車で約3時間南下したオスロブは、ダイビングはもちろん、シュノーケリングでもジンベエザメと一緒に泳げるスポットとして今、注目の海。もともとは漁師さんが海に捨てた小魚目当てで集まっていたジンベエザメを餌付けし、多い時には5~6匹が出没することも。マクタン島からも1日ツアーが出ています。

市場に出かけてみると、ゆるく脱力した雰囲気。

 マクタン島のリゾートのゲートを出ると、海岸線と平行して1本のアスファルトの道が走っています。

 この細い道が、豪華リゾートと地元の暮らしの境界線。トライシクルが行き来する道路脇にはよろず屋のサリサリストアやフルーツの屋台が佇み、木陰では元気な子供と怠惰な犬たちがのんびりと過ごしています。

 何もなくても、豊かな暮らし。リゾートホテルが華やかな分、すぐそばにあるローカルの生活とのギャップにどうも戸惑ってしまうのです。

マクタン島
●アクセス 日本から空路約5時間でマクタン島へ
●おすすめステイ先 アバカ・ブティック・リゾート+レストラン
URL http://www.abacaresort.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.04.09(土)
文・撮影=古関千恵子