人類学や民俗学などの視点を取り入れた独自のスタイルによる石川の写真は、日常や世界を見つめ直す活動としても注目されている。「NEW DIMENSION」(2007) 石川直樹は22歳で北極から南極まで人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を縦横に旅して撮影を続けている。「POLAR」(2007) 既存の「地図」を離れて眺める各地のつながりや文化の姿は、新しい視点からこの地球という星を見つめ直す契機を与えてくれる。「K2」(2015)