日本一の米どころとして知られ、山菜やジビエなどの山の幸、日本海で獲れる海の幸、雪国ならではの発酵文化まで、豊かな食材に恵まれるガストロノミーの地・新潟県で堪能する春夏秋冬の美食ストーリー。南魚沼市にある人気の温泉宿「里山十帖」を舞台に、四季の味わいをお届けします。

» 風光明媚な里山に佇む美食宿「里山十帖」
» 【春】20種類以上!採れたて山菜のフルコース
» 【夏】カラフルな野菜やフルーツ、鮎が主役
» 【秋】炊き立てごはんと森のキノコがごちそう
» 【冬】発酵食、雪室の野菜。雪国の知恵がたっぷり


風光明媚な里山に佇む美食宿「里山十帖」

「ミシュランガイド」のホテルセレクション「ミシュランキー」で一つ星を獲得した、新潟県南魚沼市の宿「里山十帖」。有数の豪雪地帯に佇むこの一軒は、雄大な自然に抱かれながら、日常を解き放つ豊かな時間が流れています。

 日本百名山を望む絶景温泉、そして地域の風土や文化、歴史を一皿に映し出す“ローカルガストロノミー”を掲げるレストランでの口福体験ーー。ここでしか出合えない珠玉のひとときを求め、日本各地はもとより、世界からも旅人が訪れています。

 レストラン「早苗饗-SANABURI-」で提供されるのは、二十四節気七十二候に沿った旬の食材による料理。春は山菜づくし、夏は色とりどりの野菜や川魚、秋はキノコや木の実、冬は根菜や発酵食など、一年を通じて食材と対話しながらメニューを考案しています。

 指揮を取る料理長の桑木野恵子さんは、世界を巡り、ヨガやアーユルヴェーダ、ベジタリアン料理を学んできた、国内外から注目を集めるシェフ。その日、そのときに届いた、その時期にしかない食材をもとに、素材のおいしさがダイレクトに伝わるような繊細な料理を生み出しています。

「料理を通して、体験と発見、そして感動を届ける」「食材はできる限り近くから調達し、旅をさせない」「山菜や伝統野菜、有機栽培の野菜など、生命力あふれる素材を選ぶ」「無添加・天然醸造の調味料を用い、化学調味料は一切使わない」といった“料理十条”には桑木野シェフの揺るぎない信念が息づいています。

 それでは、里山十帖だからこそ表現できる、春夏秋冬の献立を巡っていきましょう。

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