「資産運用が苦手な人」の特徴とは?
多分、資産運用が苦手な人って、“今”の視点でしか物事を考えられない人だと思うんですよ。パンデミックが到来したとか、ロシアがウクライナに侵攻したとか、アメリカがベネズエラを攻撃したとか。今のニュースですべてを判断しようとする。だけど、経済って“流れ”ですから。改革期やデフレ脱却期を経て、今我々は第二次高度経済成長期のスタート地点に立ったのだと、僕ははっきりと確認しています。
――日本は少子化で働き手もいなくなり、国際社会でどんどん存在感を失っていって……という悲観論をメディアではよく見るので、「第二次高度経済成長期」という言葉はなかなか馴染まない気がします。
資産運用で大事なのは、客観的なデータを見ることなんですよ。メディアは「日本はやばいんじゃないか」というマイナス面を強調しがちなので、どうしてもネガティブな思い込みが生まれてしまう。なかなか投資をする気になれない人の気持ちもある程度は理解できます。
「失われた30年」ってよく言いますけど、日本は今、再び大きな成長のチャンスを迎えていると確信しています。例えば、日本企業の業績って絶好調なんですよ。
金融・保険業を除く企業全体の当期純利益は2000年頃は10兆円前後だったのが、最近では80兆円を超えています。約8倍になっているんですよ。また、内部留保のなかでも特に「現預金部分」は300兆を超えていて、企業の財務体質は過去最強と言えるほどに強化されています。
ただ、企業が豊かになったのに比べて、個人の所得はほとんど上がらなかった。大企業が得た富が、個人まで広がっていかなかったのです。
この構造を変えるのが、「新NISA」です。新NISAでは、株式の値上がり益、配当金が非課税となっていますが、これは「企業利益が賃金として国民に回らないなら、国民には株主となって利益を受け取ってほしい」という政府からのメッセージに他なりません。
