いまも忘れられない、一番手がかかった子

――これまで、どんな猫たちと暮らしてきたのでしょうか?

 振り返ると、ヒマラヤンと暮らしていた時期が長かったですね。特に猫種にこだわりがあったわけではなくて、今から20年ほど前、あるテレビ番組がきっかけでヒマラヤンを迎えることになったんです。

 その子が男の子だったので、お嫁さんを迎えてあげたら子どもが5匹生まれて、一時期は7匹のヒマラヤンと暮らしていたこともあるんですよ。

――特に印象に残っている子はいますか?

 最終的にヒマラヤンの兄妹3匹と暮らすことになったのですが、今でも忘れられないのが末っ子のジャコという女の子です。その頃は劇場公演で本当に忙しく、年に3ヶ月ほど家を空ける生活をしていました。

 すると、ある時からジャコの様子がおかしくなって、全身の毛が抜けてしまったんです。「これは病気かアレルギーに違いない」と慌てて病院に連れて行き、検査をしてもらったのですが、どこにも異常は見つからなくて……。

 それで、藁にもすがる思いで大学病院を訪ねると、そのまま1週間預けることになったんです。不安なまま1週間後に結果を聞きに行くと、先生がにこにこしながら、「病気でもアレルギーでもなかったです。ただひとつだけ。家に帰ったら、この子だけを別の部屋に隔離して、小林さんと一緒に生活してください」と言われました。

 ジャコはもともと甘えん坊でしたが、私が忙しくて一緒に過ごす時間が少なくなったことで、「自分だけを見てほしい」という嫉妬心から、自分で毛をむしってしまっていたそうなんです。先生に言われた通り、しばらく私と二人で過ごすようにしたら完治しました。

 一番手がかかった子ですが、だからこそ、いまも忘れられない存在です。

――いま一緒に暮らしている愛猫について教えてください。

 いまは、13歳になるアメリカンショートヘアのジャコ助と、11歳になるラグドールのコウの助という2匹の男の子と暮らしています。どうしてもジャコのことが忘れられなくて、次に迎える子に名前を引き継ごうと決めていました。弟分のコウの助は、漢字で書くと「幸の助」。私の名前から一文字取りました。

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