錦糸町には「手造り 丸源」という偉大な立ち食いそば屋・立ち飲み屋があったのだが、令和6(2024)年2月に閉店してしまった。それでも「そば処めとろ庵」、「生そば玉川」、「いろり庵きらく」、「名代富士そば」と大御所が集結している激戦区である。

錦糸町の南口に「立ち食いそば あさだけ」がオープン

 そんな中、今年の9月にオーセンティックな立ち食いそば屋が誕生して話題になっている。「立ち食いそば あさだけ」というユニークな名前の店である。オープン直後から立ち食いそば愛好家がこぞって押し寄せているという。その魅力を探りに私も出かけることにした。

 平日の午後1時半。3年ぶりに錦糸町南口の広場に降り立つ。相変わらず活気のある街だ。信号を渡り、マグタコ(マグロ・タコのぶつ切り)で有名な魚寅の左側の路地を入って行く。すぐにあるパチンコ屋の先を右折する。

 少し進むと、右手に「立ち食いそば あさだけ」が現れた。

 5席だけの小さな店だ。中には先客が4人ほどで女性客が2人。やはり人気になっているのだろう。

次のページ 普通の店にみえるのだが…