この記事の連載

 話題作への出演が続く杉野遥亮さん。SNSの声よりも信頼できる人の言葉に耳を傾け、自然に身を置いて心を整える――そんな日々のスタンスには、暮らしに取り入れたくなるヒントが散りばめられていました。


人間関係に疲弊したら、なぜ地球に生まれてきたのかを考えてみる

――映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』は、人を思うことが大きなテーマになっています。杉野さんは、人との向き合い方で心がけていることはありますか?

 最近は、きちんと向き合いたい人や、ご縁を長く感じられる人は別ですが、無理に全ての人と距離を縮めなくてもいいのかなと思っているんです。

――先ほど(インタビュー前篇)でも、好きな時間を過ごしているほうが有意義だとおっしゃっていましたが、人間関係も同じ?

 もちろん。「なぜ地球に生まれてきたんだろう?」って大きな視点で考えたら、人間関係に疲弊しているなんて意味がわからないじゃないですか。絶対、楽しんだほうがいいですから。

 また、すごく怒りを感じることがあっても、相手のせいにするのではなく「これに怒るってことは、自分の過去と関係しているのかな」と考えを巡らせるようにしています。他人とのコミュニケーションは自分を振り返るきっかけになることが多いです。

2025.10.15(水)
文=高田真莉絵
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=佐藤友勝(Rond)
スタイリスト=井田正明