モノに対する価値観が変わった今 コスメの未来はどこへ行く？ 残るもの消えるものを齋藤 薫が追求

#3 小さい、誇張がない、罪悪感がない、それもサステナブル

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　イグニス イオのクリームが今、容器が小さいことで話題になっている。30gといえば一般的なクリームと同じ。

　でもこれは半分位にしか見えない。見た目のリスクを承知で容器の誇張をやめ、賞賛を浴びているのだ。

　化粧品然としていないからそのまま部屋に飾れるトーンの化粧水容器も、またポール&ジョーの紙容器も次世代のサステナブル。買う時に罪悪感ゼロ、それは立派な正しさの1つだ。

#4 スピリチュアルな精神性を持つ

　化粧品はメンタルに直接影響するものだけに、今後もっとスピリチュアルなアプローチで人を幸せにする力を持つべきなのだろう。

　常にスピリチュアルな裏テーマを用意しているセルヴォーク、マインドフルネスを完全に融合させたオイル一品のスキンケアを提唱するSENN、そして毎シーズンのカラーに女性たちへのメッセージを乗せるアンプリチュード、そうした動きを見せるブランドが今、眩しい。

CREA 2022年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。