CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 仕事や恋愛、生活スタイル……私たちの日常は悩みだらけ! 編集部に寄せられた「ふつうの相談」を“その道”のトップ・プロフェッショナルに聞いてみたら? 返ってきたのは、なんだか安心できる、心強いアドバイスばかりでした。


【相談】元カレのSNSを見るのがやめられない……

関係が終わっても、SNSで相手の日常を簡単に知ることができる時代。「いいね!」ひとつで、その執着が知られてしまったときに我に返り、自己嫌悪。自分は“加害者”になってしまうのか? 犯罪心理学の専門家にぶつけてみた。

答える人:犯罪心理学者  桐生正幸

犯罪心理学者 桐生正幸さん。
犯罪心理学者 桐生正幸さん。

 「元カレのSNS投稿にうっかり『いいね』を押してしまい、自分がストーカーになりかけているのではと不安になる」──そんな相談を聞いたとき、まず伝えたいのは「自分の加害性を自覚して心配できている時点で、本物のストーカーにはなりにくい」ということです。

 これまで多くのストーキング事件を分析し、ストーカーの犯人像をプロファイリングしてきました。そこから言えるのは、「うっかり『いいね』を押した」という行為を過剰に危険視する必要はないということです。

 これは自分の世界で完結する“推し活”のようなものです。大切なのは、相手に恐怖や不安を与えていないかどうか。焦って「間違えて押してごめんね」などと連絡を入れる方が、かえって相手を警戒させ、不要な問題を引き起こします。心のセルフコントロールができているなら、罪悪感に囚われすぎる必要はないのです。

 昨今は、SNSやマッチングアプリの普及から簡単に「恋愛」が始まり、簡単にもつれる。とはいえ、いつの世の中でも恋愛には正解がないし、必ず痛みを伴うものです。それでも、相手をひとりの人間として尊重するという最低限の感覚を持ち、丁寧に行動することができていれば、大きな間違いに発展することは避けられるのではないでしょうか。

桐生正幸(きりう・まさゆき)

1960年山形県生まれ。東洋大学社会学部社会心理学科教授。元・山形県警科学捜査研究所・主任研究官。犯罪心理学、特にカスハラについての著書も多数。

 続きは「CREA」2026年秋号でお読みいただけます。

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CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。