今のトレンドに違うエッセンスを足してくれるヴィンテージアイテム

 今回挙げたのはいつ行っても、何かしらよいものが見つけられる予感がする店。選ぶ目が確かでそれぞれ独自の特徴を持っています。

 普通のショップで服を買うのと違って、ヴィンテージアイテムにはそのシーズンの流行などとは関係なく、自分が“本当に好き”と思えるものを探し出して、実際に触って、感じて買う楽しみがあると思います。そうして買ったアイテムを普段着ているベーシックなものに合わせてみたりすると、いつもと違うエッセンスが加わって、存在感のある、自分らしい着こなしになったりします。

 買うだけでなく、たくさんの服に触れたり、お店の方の雰囲気から得られるものもすごく大きいと思います。散歩がてらでも店を覗くことで、自分のスタイルにつながる大切な何かを絶対得られると思いますよ。

◆ Jantiques (ジャンティーク)

必ず“いいな”と思うものがある店

1800年代から1980年代、90年代まで幅広いアイテムをセレクト。

 ヴィンテージ好きやスタイリストに絶大な信頼を誇るジャンティーク。年代を問わず集められた洋服はもちろんレース生地やパーツ、アクセサリーに家具と、ライフスタイルアイテム全般が揃う。オリジナルのリメイクアイテムにも注目。

ブローチなどのアクセサリーやシューズも人気。

「アイテムが多彩で今の洋服と組み合わせたくなるものが豊富にあります。どんな人でも自分の好きなもの、いいなと思えるものに出合えるショップです」(小暮さん)

左:60年代のワンピース 18,300円(税込)。
中:フェミニンなキャミソールは20年代のデッドストック。30,300円(税込)。
右:プリーツスカート 30,300円(税込)

Jantiques(ジャンティーク)
所在地 東京都目黒区上目黒2-25-13
電話番号 03-5704-8188
営業時間 12:00~21:00
定休日 無休

●今回お話を伺ったのは……

小暮美奈子(こぐれみなこ)さん
スタイリスト。東京生まれ。数々のファッション誌やライフスタイル誌、広告の分野で活躍するスタイリスト。ベーシックでありながら時代感覚をさりげなく取り入れたコーディネートは年齢を問わず読者の信頼を集める。

2016.02.11(木)
photographs=Hirofumi Kamaya

CREA 2016年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

新・東京ガイド。

CREA 2016年3月号

ひとりでも、みんなでも
新・東京ガイド。

定価780円