茹でるのは生きたザリガニのみというポリシー
キッチン横で、生きたザリガニのみを使うための選別をしている。
キッチンを見せてもらうと……フレッシュというよりまだ生きているザリガニがそのまま茹でられている! この「クロウフィッシュ・タウン」にはザリガニ・ファームまであるのだが、その理由は、生きたザリガニを茹でないとおいしくないからだという。
カメラを向けると「俺たちゃこれから茹でられんだぞ~」とばかりに突進してきて、ちょっとひるむ。
なので、茹でザリガニが食べられるのは、ザリガニの旬である1月から6月までのみ。シーズン以外は冷凍しているものを使うので、茹でザリガニは出さないという。この茹でただけのザリガニも家庭料理用に売っている。レストランでは、3分茹でて5分ケイジャン・シーズニングに漬け、テーブルに出す。
Crawfish Town(クロウフィッシュ・タウン)
所在地 2815 Grand Point Highway, Henderson, LA 70517
電話番号 +1-337-667-6148
URL http://www.crawfishtownusa.com/
ピンクのクリームクッキーは、バニラの風味でどこかクセになる味。ピンクとこのフレーバーのモトは秘密。見た目のインパクトもすごい。
1888年に創業し、現在は4代目が営むというローカル・ベーカリーが「シャンパーニュ・ブロウ・ブリッジ・ベーカリー」。ファミリー・レシピで作られるご自慢のピンクのクッキーは、全米からオンライン・ショッピングの注文も受けているのだとか。
ひなびた橋にもザリガニのサイン。ザリガニはこのエリアの自然の恵みなのだ。
この店名の由来となった橋、ブロウ・ブリッジはすぐ近く。橋に掲げられたザリガニのサインを見て、先ほど突進してきたザリガニ君を思い出す。合掌をしてから、南部のお屋敷巡りにミシシッピ州へ向かう。
Champagne's Breaux Bridge Bakery
(シャンパーニュ・ブロウ・ブリッジ・ベーカリー)
所在地 105 S. Poydras St, Breaux Bridge, LA 70517
電話番号 +1-337-332-1117
URL http://www.champagnesbakery.com/
【取材協力】
ルイジアナ州観光局
URL http://mrcusa.jp/states/louisiana/
ミシシッピ・リバー・カントリーUSA 日本事務所
URL http://www.mrcusa.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
ディープ・テイストを味わう
アメリカ南部ごちそう旅
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- 文・撮影=小野アムスデン道子
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