Magnificent View #646
タウンカラット(ミャンマー)
(C) Albert Normandin / Masterfile / amanaimages
大地からぽこっと飛び出たような岩山と、その頂上いっぱいに立ち並ぶ、壮麗な建物。ファンタジー映画のセットにも見えるここは、ミャンマー土着の精霊、ナッ神信仰の総本山だ。仏教国のイメージが強いミャンマーだが、この民間信仰は、11世紀にこの国で仏教の布教が始まる以前からあったと言われている。
山頂にところ狭しとひしめき合っているのは、神殿や塔、礼拝施設など。参拝者は麓から770段の階段を登って、標高約737メートルの山頂にある境内をめざす。
ここの名物のひとつが、多数の野生の猿。ときには餌をねだられ、ときには持ち物をとられる人なつっこい猿たちに出会うのは、道中の楽しみでもある。だが、階段を歩く際は裸足になるのがマナーのため、猿の「落し物」をうっかり踏んづけてしまうことも。
猿をかわしながら急な階段を登るのはけっして楽ではない。だが、山頂にたどり着けば、火山地帯ならではの壮大な景色を眺めることができる。
文=芹澤和美
