Magnificent View #639
プリンスエドワード島(カナダ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 カナダの東端に位置するプリンスエドワード島。この名前を聞いて女性が思い浮かべるものといえば、『赤毛のアン』だろう。ここは小説の舞台でもあり、著者のルーシー・モード・モンゴメリが育った島でもある。

 島のシンボルは、どこまでも続く田園風景と青い海、そして舗装されていない赤土の道。そんな牧歌的な風景の中に残るのは、アンが暮らした「緑の切妻屋根の家」のモデルになった建物や、物語に登場する「お化けの森」「恋人の小径」だ。

 『赤毛のアン』が初めて出版された1908年当時は、読者の多くが、この島の存在を知らなかったという。だが、小説が15カ国語に翻訳され不朽の名作となってから、ここは世界中から多くのファンが訪れる観光地となった。

 形が三日月形のゆりかごにも似ているため、先住民ミックマック族の間では、「アベグウェイト(波間に浮かぶゆりかご)」と呼ばれていたプリンスエドワード島。アンが愛した穏やかな風景は、まさにゆりかごのように、旅人を迎えてくれる。

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